日々是漫画也

70年代生まれが出会った漫画たちのあらすじ紹介

那州雪絵 ここはグリーン・ウッド(9)

寮内のゲームショップで起きた怪事件、古典教師への青い反発、理想の高すぎるストーカーなど今日もグリーン・ウッドは平和(?)です

 

発行日 1991年1月25日

掲載誌 白泉社 花とゆめ

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◇登場人物(新規と変更)◇

 蓮川一也(はすかわ かずや)

緑都学園一年生 直情的な性格と繊細な胃をもつ思春期まっしぐらの青年

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蓮川一弘(はすかわ かずひろ)

一也の兄で現在は緑都学園の校医

 

池田光流(いけだ みつる)

一也の先輩で緑林寮の前寮長 明るく悪い性格

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手塚忍(てづか しのぶ)

一也の先輩で緑都学園の生徒会長 光流の相棒

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如月瞬(きさらぎ しゅん)

一也の同級生で寮の同居人 どっからみても女性の女装美男子

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蓮川すみれ(はすかわ すみれ)

一也の義姉で一弘の妻 かなり天然ちゃん

  

五十嵐巳夜(いがらし みや)

光流の中学の後輩 一也の片想いの相手

 

◇INDEX&あらすじ◇

 

日本がクセになる

 

今回は4人での実家の旅館にお泊り

しかしなにやら一也の元気がない

彼は巳夜に恋煩いをしていた

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無理矢理光流に白状させられると、光流典馬では相手が悪いから諦めろと諭されるが・・さぁ、どうするのか?

 

リトルショップ・オブ・GW

 

グリーン・ウッドに(勝手に)唯一開いているゲームショップの話

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2年生の坂口青木は金もうけが大好き

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ある日商店街でゲームを漁っていた青木は見たことのないカセットを見つける

部屋に帰ってさっそくやってみると、青木は衰弱するまでゲームをやりつづけた

青木の意識を取り戻すにはゲームをクリアしなければならず、ゲームの手練れたちが協力してクリアを目指す

 

子曰く

 

緑都学園で絶対的権威を誇っている古典の立山先生

彼女には誰も逆らえず、課題の為に早出して学校へと向かう生徒の姿はある意味緑都の風物詩であった

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新一年生の野山はそこまで生活を阻害される授業はおかしいと立山に意見するが、弁の立つ立山に帰り討ちにあう

収まりのつかない野山は授業をボイコットするが、周りの生徒は賛同するどころか距離が離れて行ってしまう

気が付けば一人ぼっちの野山は、学校で発作を起こし倒れていた立山を介抱する

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たかが教師とバカにしていたが、その根性を認めた野山立山を恐れる先輩や同級生たちの根底にあるものにようやく気付く

それは頑固な教師に対する「尊敬」の念であった

当たり前のように瞬は言う

「あの人には理想があって信念があってウソがないから誰より強い みんな好きだよ」

 

乙女は夢みる

 

光流に新手のストーカーがついてきた

清心聖美と名乗る少女はTVCMで見た光流に一目ぼれし、自分の理想を勝手に押し付けてきた

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H本、うどん・牛丼などの外食、言葉遣い、座り方まであらゆる日常生活を否定され、果ては寮の中まで踏み込んできてダメ出ししてくる聖美に光流は説得を試みるが 一向に聞き入れてくれない

光流は最後の手段で顔崩しを見せると気を失った末、聖美光流の元を去って行った

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読切 君が見ていた夢を

  

10巻に続く

 

◇感想

今回はオムニバス形式が中心です

普段から本筋があるようなないような展開ではありますが、一気に一也の恋バナを期待していると肩透かしを食らいます(笑)

その中で子曰くはいいエピソードです

目の前にあることはしているのか?させられているのか?そしてそれは誰の為の事なのか?学生時代には中々わかりにくい事も大人になって振り返ればその答えは自ずと見えてくるものです。遅きに失する事も多々ありますが(汗)

カッコいいですね、立山先生。その立山先生をしれっと尊敬していると言える生徒たちも。そういう信頼関係が昔の学校にはあったんでしょうねぇ。

 

 

 

 

那州雪絵 ここはグリーン・ウッド(8)

新しい家族との出会い、そして一也の心を揺さぶる少女との出会い!またしても巻き起こるトラブルに寮長・一也は翻弄され続ける!!

 

発行日 1990年9月25日

掲載誌 白泉社 花とゆめ

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◇登場人物(新規と変更)◇

 蓮川一也(はすかわ かずや)

緑都学園一年生 直情的な性格と繊細な胃をもつ思春期まっしぐらの青年

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蓮川一弘(はすかわ かずひろ)

一也の兄で現在は緑都学園の校医

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池田光流(いけだ みつる)

一也の先輩で緑林寮の寮長 いじり好きな先輩で超速顔面修復の特技を持つ

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手塚忍(てづか しのぶ)

一也の先輩で緑都学園の生徒会長 光流の相棒

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如月瞬(きさらぎ しゅん)

一也の同級生で寮の同居人 どっからみても女性の女装美男子

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蓮川すみれ(はすかわ すみれ)

一也の義姉で一弘の妻 かなり天然ちゃん

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五十嵐巳夜(いがらし みや)

光流の中学の後輩 隅の華女子高で不良をしている

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小泉典馬(こいずみ てんま)

巳夜の幼馴染で恋人に近い相手

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◇INDEX&あらすじ◇

 

Jr.登場!

 

甥っ子の名前は蓮川緑

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一也すみれからスケートのチケットを譲られると、受取と緑の顔を見に行くのを兼ねていつもの4人は蓮川家にお邪魔する

しばらくはを眺めながらのほのぼのトークタイムであったが、 突然お隣さんが階段から落ちてケガをしたとの電話があった

すみれが様子を見に出て行くと残されたのは赤ちゃんに免疫のない4人のみ

しかし待てど暮らせどすみれが帰ってくる気配はない

一也がお隣の様子を見に行くと留守になっていて、どうやらすみれが病院に連れていった可能性が高くなってきた

 

あやす人間がいない状態で泣きださないよう四苦八苦して面倒を見る一也

しばらくして一弘が帰ってきたことでようやく事態は収拾した

ようやく帰って来たすみれからスケートのチケットを手に入れ胸をなでおろしながらスケートへと向かうのであった

 

氷上の魔女たち

 

軽快に滑るをよそに、一也光流は立つのもままならない状態で四苦八苦していた

氷上でもひときわ異彩を放つ光流に二人の女性が声を掛けてきた

二人は名加川アイダ・スズキと名乗る美人姉妹であったが、自身の体格にあったフィギュアスケートのパートナーを探していると光流たちに話を持ちかけてきた

丁重に申し出を断ると、飲み物に薬を盛る強硬手段に出てきたがここは疑り深いが飲み物を飲まず難を逃れる

 

結局二人はお互いのようなパートナーを探していることからがある提案をする

「どちらかが性転換するというのはどうです?」

 

目から鱗の二人はその提案をのんで一件落着することになった

 

ここは八百八町

 

 ねずみ小僧の時代劇番外編

 

あーらしを、おーこして

 

新年明けて初めて雪が降った夜に嵐がやってきた

 

突然女子高生が寮に押しかけて来て寮母と入れろ入れないの問答、時には力比べをし始めたのである

どうやら光流の後輩らしく、暫くして飛び出してきた光流に敷地の外まで連れていかれたが、気になる一也はこっそりと様子を見に行く

 

以前同級生から光流は中学の頃不良グループに属していたという噂話を聞いたが、それが本当か嘘かは別として不良少女風の女の子が光流に泊めて欲しいと言い出した時、一也はただならぬ空気を感じていた

 

あくまで光流は彼女を追い返す様子だったが、見かねた一也が一晩だけこっそりと自分の部屋に泊めると申し出た

光流の部屋に行き、一也が部屋の前で番をしていると光流がやってきて事情を聞き出し始めた

 

彼女の名前は五十嵐巳夜

光流の一年後輩で女子校に通っているはずだったがそれも怪しい雰囲気

光流が問いつめるとポツリと事情を話し始めた

「・・狙われてるんだ  愛誠学院のグループの奴らに狙われてるんだ・・!」

 

バトル編突入フラグ!?

 

あーらしを、みーせるの

 

巳夜の話によると最近になり愛誠学院の生徒から因縁を付けられるようになり、理由を聞くと相手のシマで勝手をしている墨の華女子高校の生徒がいるのだという

その生徒が愛誠の頭は誰かと聞かれ巳夜だと答えたため彼女にとばっちりがやってきた

それからは友達の家を転々としていたがついに行くところがなくなり光流に泣きついたのが事の顛末だった

 

同じ学校の生徒にいいように使われている事に光流の方が腹を立てるが、不良の割に根はまじめな巳夜はどうすることも出来ずただ黙っているだけであった

 

しかし一也には解せない事が一つ

そこまでして家に帰りたくない理由が分からなかった

彼女は母子家庭で育ち、その母親は現在海外で仕事をしているため実質一人暮らしである(光流情報)

いくら不良に絡まれているとはいえそこまで家から離れる必要はないはず

そこを問いつめてみると、

「・・・出るんだ・・」

そう!巳夜の部屋にはお化けが出るのだ!

静かな夜にに耳を澄ますとパキッとラップ音が鳴り響く

「家鳴りとかじゃなくて?」

「・・・・」

 

勘違いに逆切れした巳夜が恥ずかしさと安心で泣き出してしまうと、一也巳夜は普通に女の子をしていれば十分かわいいのにと思ったが口には出さなかった

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お化け問題は無事解決し一也は家に送る際にもう一つの気になる事を聞いてみた

巳夜が不良になった経緯には男が絡んでいるとのことであった

てっきり相手が不良で・・という話かと思っていたら、巳夜を好きと言ってくれる幼馴染の典馬は頭がよくていい子だから自分みたいなバカが付き合ったら迷惑がかかる為、不良になって彼を遠ざけようとすることが彼女の動機であった

「今のうちに嫌われなくちゃと思って

 大人になってから嫌われたらきっとつらいだろ?だから」

 

片想いかもしれない

 

典馬巳夜を好きという話も、結婚するかもなんて話も全て小さい頃の口約束でどうも一也には信ぴょう性に欠ける上、典馬とやらも信用できないがそれを口にすると巳夜に怒られてしまう

 

無事辿り着いた家の前で愛誠の待ち伏せにあうが後を付けてきていたの機転で難を逃れる

しかし、その場で夜9時に河川敷にくるよう呼び出しを受け巳夜は単身言われた場所に向かっていった

戻った一也からその報告を聞いた光流は女装して助太刀に向かうが、相手も3人男の助太刀を用意していた

劣勢かと思われたその時、バイクに乗った古沢の乱入に始まり堤防にはたくさんの人影が現れる

止めはベンツにから下りてきたガラの悪そうな女()と黒服

どう見ても本職がやってきたと勘違いした愛誠の一同は尻尾を巻いて逃げていったのだが、全てはが頭を使って集めた人員で、体を張る事しか考えていなかった光流には思いつかない作戦であった

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身の安全が確証された巳夜は改めて一也に礼を言いちょっとお近づきの雰囲気が出そうなときに巳夜の幼馴染・小泉典馬巳夜を連れて帰ってしまった

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その後姿を見送る一也には不思議な感情が沸き起こっていた

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ここは魔王の森 再会編

 

一也光流が主人公のファンタジー番外編の続編

 

9巻に続く

 

◇感想

繊細で奥手だけど思い込むと強烈な行動力を発する一也の前に気になる女の子が登場!しかし彼女は不良で優等生な彼氏持ち!

と言うわけで、後半のキーパーソン・五十嵐巳夜の登場です

今後、一也は彼女の事を考え、悩み、鼻血を出し、数々の行動を行います

兄の行動に悩み、義姉への恋慕に悶えていた一也についに外界への扉が開かれようとしている!彼氏持ちだけど(笑) 

 

 

 

那州雪絵 ここはグリーン・ウッド(7)

無限ループ脱出の進学イベント発生!!寮長はなんと蓮川一也!?新入生、修学旅行とイベント沢山の新シーズン開幕!!

 

発行日 1989年11月25日

掲載誌 白泉社 花とゆめ

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◇登場人物(新規と変更)◇

 蓮川一也(はすかわ かずや)

緑都学園一年生 直情的な性格と繊細な胃をもつ思春期まっしぐらの青年

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蓮川一弘(はすかわ かずひろ)

一也の兄で現在は緑都学園の校医

 

池田光流(いけだ みつる)

一也の先輩で緑林寮の寮長 かなり偏執的な性格

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手塚忍(てづか しのぶ)

一也の先輩で緑都学園の生徒会長 光流の相棒

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如月瞬(きさらぎ しゅん)

一也の同級生で寮の同居人 どっからみても女性の女装美男子

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蓮川すみれ(はすかわ すみれ)

一也の義姉で一弘の妻 かなり天然ちゃん

  

野山・フレッド

緑都学園の新一年生

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新田美恵子(にった みえこ)

虚弱体質のアイドル歌手

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大谷幸(おおたに さち)

恵美子のマネージャー 玉の輿狙い

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手塚旭(てづか あさひ)

忍の兄 撮影スタジオのスタッフとして働いている

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六条倫子(ろくじょう のりこ)

旭の元婚約者 現在は忍の彼女的な立場

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◇INDEX&あらすじ◇

 

レプリカント・バレンタイン

 

バレンタインデーの晩に出かけたは奇妙な生き物に出くわした

(ちなみにには彼女が3人いる)

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その生物いわく自分は宇宙人で、人間を模して作ったレプリカが入ったコンテナを落としてしまって困っているとの事であった

宇宙人によるとそのレプリカは偶然にもにそっくりで、そいつを探してほしいと頼まれてしまう

 

そのレプリカは出かけたと入れ替わりでグリーンウッドに入り込んでいたが、と見分けがつかない寮生は突然が奇行に走るのでパニック状態であった

 

結局、宇宙人と一緒に寮に戻ってきたが、退治用のバズーカで顔を吹き飛ばし騒ぎは収まった

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実はそのレプリカはチョコレートで出来ているというオチであったが、それよりも自分と同じ顔を平気で吹き飛ばす一也たちは戦慄するのであった

 

キケンなストーブリーグ

 

光流は偶然中学時代の同級生シンジに出会う

最初は旧交を温めていたのだがシンジがとある因縁を思い出すと空気は一変する

それは中学のクラス対抗野球で光流とシンジがホームでクロスプレーになった時、光流応援団(女)の圧力に審判が屈し、以降学校内でシンジは女子や自分の彼女から誹謗中傷を受け続けた恨みであった

 

シンジは草野球チームを作っており、そのチームとなし崩しに対戦することになった光流は寮内でメンバー探しに奔走する

一也古沢などおなじみのメンバーでいざ試合に入ると、思いのほかチーム・グリーンウッドは善戦する

しかし、冬の寒さが選手の健康状態をむしばみケガをする選手が出始めてしまう

双方徐々にケガで選手が減ってくると光流シンジは同じ結論に辿り着く

「メンバーが足りなくなった方の負けだ!!」

 

最後はあえなくシンジのチームが古沢とのクロスプレーで当たり負けし失神したことでコールドゲームとなってしまった

 

勝負に勝ったが、中学時代のいざこざを乗り越えシンジと彼女との深まった愛を見せつけられた光流はバット片手に即座に場外乱闘に入るのであった

 

春はあけぼの

 

突然の進級イベント

光流は3年に、一也たちは2年に進級し、新しい寮長には一也が任命された

最初は寮長になる事を渋っていたが、卒業した古沢に寮長への指名は信頼の証であると諭されるとようやく受け入れる気になっていった

唯一の懸念事項は新人歓迎の場で寮長が一曲唄わなければならないという伝統だけであった

 

迎えた新入生の入寮日

何とか滞りなく入寮の手続きをすませ、前寮長の光流が注意事項などを説明した後、一也は意を決して入魂の一曲を披露すると満面の笑みで光流が言う

「やっぱおもしれえから来年から恒例にしよーぜっ!!」

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そう・・新寮長が一曲唄うなどと言う伝統はなくすべて光流のでっちあげであった

光流の笑みを見て全てを察した一也はまず光流をぶん殴り、別室でその様子を賭けの対象にしていたまでぶん殴り掛け金も没収してしまう

 

大ウケの光流とは違いの心中は穏やかではなかったが、そんな事すら言わせない雰囲気の一也であった

 

春くる鬼

 

新一年生で特に目を引くのはシンガポール人のフレッド・セレネであった

同じく新入生の味オンチ関西人・野山におかしな味付けばかりを教わって国際問題にならないか周囲がハラハラするのであった

 

人が入れ替わるとどうしてもトラブルが起こりがちで、そこを上手くコントロールするのが寮長なのであるが、肝心の一也は毎晩がらみの夢にうなされ続けていた

 

寮のアンタッチャブルであるに手を出した副作用はあまりにも大きく、は謝りに行く事を勧めるが一也は向こうが悪いと言って譲らなかった

 

見かねたフレッドに抗議しに行ったと聞いた一也は慌てての部屋に駆けつけるが、当の一也の相手をしている暇がないくらい生徒会などで忙しいとうそぶき、殴られた一件は気にしていないと笑ってくれた

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安心した一也はそれからは夢にうなされる事なく過ごしたが、実はそれまでの悪夢は殴られた事を根にもったが試しにやってみた呪いの効果なのであった

 

修学旅行ってなに?

 

5月に入り、やってきたのは修学旅行

コースは岡山→広島→山口

観光、買い物など楽しい四日間は瞬く間に過ぎていったが、一也には一抹の不安があった

「おかしい  あまりにも滞りなくすみすぎる・・」

いつのまにか不幸体質になっており平和すぎる事に疑いを持つようになっていた(笑)

 

そして帰りの新幹線でお約束はやってくる

ホームから車内を眺めていると見た事のある不幸な顔が飛び込んできた

三度登場の新田美恵子であった

美恵子光流に用があるらしくまた電話すると言って去っていった

今回は一体どんなトラブルなのか?

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王子様を探せ!

 

いつもの4人で新田美恵子に呼び出された喫茶店に行くと新しいマネージャーの大谷幸美恵子が出迎えてくれた

用件は美恵子は出ているカメラのCMに素人男性を起用したいと言う意向があり、光流に出演を打診したいとのことであった

は実家の意向であまり露出の多い事は出来ないと丁重に断ると、矛先は光流に向けられて来た

二つ返事で了承すると思われた光流だったが一旦返事を保留する

 

どうやら家族にそういった露出を嫌う人がいるらしいが、それこそ一也たちの思うつぼであった

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弱点を見つけたりと一也が学校中にCMの件を言い降らすと瞬く間に噂は広がり町中の話題になってしまっていた

更にが実家にチクる周到ぶりで光流の退路は瞬く間に塞がれてしまう

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いざ 始まったCM撮影は順調に進められる裏で、はスタッフの中に知った顔を見つけ声を掛ける

「お久しぶりですね 旭兄さん」

 

王子様を探せ!②

 

の兄・手塚旭は3年前に勘当されていた

その理由は大学卒業時にいきなりカメラマンになりたいと言い出したは父と衝突しその後消息不明になっていた

現在はスタジオのスタッフとして働いているようだったが、事情を知らないは金持ちの長男に目がくらみ食事に誘ってに入れこんでいった

 

の事を倫子に報告していた

が手塚家の長男として健在であった頃に倫子とは許嫁の関係にあったからであるが、現在は解消され赤の他人であったが倫子が今でもを気にかけていることを知った上での報告であった

 

CMが無事オンエアされると光流はCMでのキャラクターになぞらえて「孔雀王子」の愛称でいじられる事となった

 

王子様を探せ!③

 

一也光流の弱点をさらに探るべく取り巻きの女子に話を聞くが、光流が実家が近いのになぜ寮生活をしているのかを聞くと逆にそんなことも知らないのかと呆れられてしまう

「あんたたち相当信用ないんじゃない?」

 

ショックを受けた一也はその足でにその事情を聞きに行くと素直に教えてくれた

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光流には正十という弟がいた

彼が産まれたその日に光流は寺の境内に生後2週間で捨てられていた

その後、寺に引き取られた光流は2週間の産まれの差で寺の長男として育てられたが都内の一等地にあるある寺の後継問題などで色々もめ事は事欠かないとのことであった

しかし正十光流の事を慕っており、光流が何かで露出すると本当の親が名乗り出てくるのではないかと心配するのだという

それを気にして目立ちたがりの光流は公への露出は出来るだけ避けていたのが一也達が知りたがっていた彼の弱点の正体であった

一也に問いかける

「信じられないよな 蓮川

 生まれてすぐに”いらない”っていわれた奴がどうしたらあんなに強くいられるのか」

 

の消息を知った倫子は彼の仕事場に乗り込みから強引に主導権を奪い取って話し合いの場を設けていた

既に手塚家の家督を継ぐ権利のない倫子の真意を測れずにいた

倫子家督による結婚を望んでいたわけではなかったが、野に落ちた上で自分を攫ってくれなかったにとても失望していた

そして倫子の前からも去って行った

 

そして同じ頃、一也に甥っ子が誕生した

 

8巻に続く

 

◇感想

今回は具だくさんですね

進学して新キャラが出てきたのに、ほとんど活躍の場がないままモブに紛れてしまいました

それはまたしてもの新田美恵子&手塚家お家騒動のせいです

もしかしてこの漫画の主人公って恵美子なんじゃないかと思うほどの頻度で出てきます。思えばまだキャラの状態が固まっていない2巻で早々にでてきたんだもんな~

レギュラー食いも甚だしい(笑)

そして旭自体は大人しめだったけど、倫子がちょっと大人の事情テイストでいい感じでした

少女漫画なのに男ばっかの登場人物で、それを女ばっかが裏から引っ掻き回すという複雑な漫画です

そこがいいんですけどね

そしてさらっと生まれた蓮川弟は次回に持ち越し!

 

 

 

 

那州雪絵 ここはグリーン・ウッド(6)

渚再び!!今度は学園祭を台無しにしようと暗躍するが果たして成否はいかに!?蓮川家の平和を乱そうとする外敵が乱入するが事態は思わぬ方向に転がって行く!!

 

発行日 1989年6月25日

掲載誌 白泉社 花とゆめ

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◇登場人物(新規と変更)◇

 蓮川一也(はすかわ かずや)

緑都学園一年生 直情的な性格と繊細な胃をもつ思春期まっしぐらの青年

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蓮川一弘(はすかわ かずひろ)

一也の兄で現在は緑都学園の校医

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池田光流(いけだ みつる)

一也の先輩で緑林寮の寮長 かなり偏執的な性格

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手塚忍(てづか しのぶ)

一也の先輩で緑都学園の生徒会長 光流の相棒

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如月瞬(きさらぎ しゅん)

一也の同級生で寮の同居人 どっからみても女性の女装美男子

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蓮川すみれ(はすかわ すみれ)

一也の義姉で一弘の妻 かなり天然ちゃん

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手塚渚(てづか なぎさ)

忍の姉 兄姉を差し置いて家督を継ぐ忍に復讐心を燃やす

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神田利幸(かんだ としゆき)

すみれのいとこ アメリカ留学をしている

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◇INDEX&あらすじ◇

 

がんばれ蓮川!!卓球勝負

 

9月のある朝、教室に入った一也はいきなりクラスメイトの戸丸と背比べをさせられる

何を隠そう一也戸丸は背の低さでクラスの1、2を争っていた

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結果、わずかな差で一也が勝ったが戸丸は華奢な一也の方が女に見間違えられてもおかしくないと挑発してくる

すると売り言葉に買い言葉の末に、決着(?)をつけるべく勝負をする事になるが、基本運動能力は一也の方が上の為 、強者の余裕で種目を戸丸に一任すると彼は卓球勝負を提案してきた

 

軽々しく受けた一也であったが、実は戸丸は一度だけ全国大会にも出場した腕前であった

当然、一也は惨敗し学園祭の「おつう」役が決まってしまう

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そう、そもそも一也戸丸を比べたのはどちらが女役に適しているかを見定めるためなのであった

合掌

 

お楽しみはこれからだ!

 

緑都学園学園祭の全権を掌握しているのは生徒会長のである

彼の懸念材料は体育祭と学園祭の間が一か月しかなく、体育祭で燃え尽きた生徒たちのモチベーションの問題であったが、裏から手を回し学園祭の最優秀クラスにはなにかしらの景品や賞金が出るとの噂を流して士気向上を図っていた

 

嫌々劇の練習をする一也、内容は秘密のまま会議室を抑え自信満々のブラスバンド部と実行委員とに出し物への参加を頼まれ大忙しの光流、生徒会の劇を取り仕切りほくそ笑む、それぞれの時間が着々と経過し学園祭本番は迫ってきていた

 

そんな中、倫子はある人に電話をかけていた

内容は緑都学園の学園祭の事でこれが成功すればの名声は更に上がる事間違いないと太鼓判を押して電話を切る

「ま 軽い嫌がらせだ」

 

倫子の電話の相手は何と手塚渚その人であった

「そうはさせなくてよ 忍!!」

が手柄を得る事に敵対心の炎を燃やしなにかやらかしそうな気配であった

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学園祭まであと25日

 

お楽しみはこれからよ!

 

は復讐心に燃えていた

何が何でも学園祭を妨害するためには爆弾の設置も辞さなかったが、それはさすがに取り巻きの部下たちに止められてしまう

 

学園祭前日に中止を警告する文章を送るがあっさりとスルーされ学園祭は当日を迎える

 

会議室を借りたのクラスの劇はカリオストロの城

時計台のラストシーンを床に再現し寝ころんだ状態で高さを演出する頭脳プレーの出し物であった

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対する一也は緊張から大量の鼻血を出して役どころではなかった

その窮地を密かに練習していた戸丸が代わってこなして事なきを得たが、嫌々練習した挙句プレッシャーで劇を台無しにしかけた自分を恥じた一也は、明日こそ自分が頑張ろうと誓うのであった

 

初日が無事に終わろうとしていた所にまたしても脅迫文が届く

「明日は大雨だ」

は意に介さないようにし、役員に不安が広がらないよう配慮していた

 

2日目

ブラスバンドの演奏を終えた光流は生徒会室でに合流し、劇の準備に入っていた頃、一味も学校で妨害の準備を進めていた

 

お楽しみはこれからだ!②

 

生徒会の劇で光流が女装するのを聞きつけたクラリス役)は、一也(おつう役)と一緒に生徒会控室へ行くと扉の前には一人の不審な男が部屋に入ろうか入るまいか悩んでいた

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その不審者はの部下であったが、生徒が時間をかけて準備してきた学園祭を台無しにする計画に良心が咎めのもとへ密告しに来たのであった

 

が劇を遅らせている間に一也たちは手分けしての部下を拘束し、学校のスプリンクラーを作動させて学園祭を潰すの計画は阻止された

 

途中、学園祭を見に来ていたすみれにおつう姿を見られた一也が落ち込んだ以外は問題はなく生徒会の劇も盛況のうちに終了した

 

後夜祭の盛り上がりの中、の仕返しを恐れたは慌てて雲隠れするのであった

 

蓮川家の一族

 

一也はここ最近誰かに狙われていた

今日はいきなりブックエンドが飛んできて顔面を直撃し、行きたくもない保健室に行く羽目になった(兄の一弘がいるから)

翌日は誰かに階段で押され転げ落ち、石灰用スコップまで飛んでくる始末であった

 

そんな一也の兄・一弘のもまことしやかな噂が広まっていた

それは一弘が「ホモ」であるという噂であった

噂の元になっているのは最近足しげく保健室へ通っているという生徒である

 

が偶然一也に物を投げつける生徒を目撃していたが、彼の話によるとその生徒は緑都の生徒ではないとのことであった

の記憶を頼りにその生徒を見つけた一也達が後を付けていくと、なんと行先は保健室であり、噂の「ホモ」疑惑の相手もその生徒であった

 

一也達が陰に隠れて様子を見ていると、その生徒は一弘に愛の告白をし始めるのであった

それを聞いた一弘は、その気持ちに応えようと白衣を脱ぎ去り生徒に詰め寄ると逆にその生徒は固まり怯えだしてしまう

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見かねた一也が(勝手に)すみれに代わって一弘に物理的攻撃を食らわせると、追いこまれていた生徒もここぞとばかりに本性を現し始める

告白は一弘に「ホモ」疑惑があると知っての陽動作戦だったのである

「そういう噂があると知ってエサをまいてみれば・・これではっきりしたわけだな・・社会不適合者!!きさまのようなやつに遅れをとったのが一生の不覚だった!木谷すみれを返してもらおう!」

 

蓮川家の一族②

 

謎の生徒の正体は神田利幸

すみれのいとこで高校卒業後は海外の大学に進学していたが、すみれの結婚を聞きつけ日本へと帰って来たのであった

彼はすみれに恋心を抱いており、一弘の秘密を暴こうと学校に潜入し近づいてきたきたのであったが、そこは一弘の方が一枚上手であった

見慣れない顔の生徒に不信感を抱いた一弘は、相手の陽動に乗る形でわざと「ホモ」キャラを装った所に一也が乱入してきたのであった

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多勢に無勢と捨て台詞を残して神田は去ったが、すみれを狙っている男にへらへらと対応する一弘のことが一也は許せずにいた

 

神田はすぐに次の行動に出てきた

下校中の一也を捕まえて、一也の横恋慕をダシに手を組もうと申し出てきた

その話の中で身寄りのない蓮川家にすみれは似合わないと言われ、怒りのあまり言葉が出ず代わりに溢れる涙を止められない一也を駆けつけた一弘は抱き寄せたまま神田すみれを交えて話をしようと持ちかけるのであった

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一也は自分の憤りを気持ちをそのまま一弘にぶつける

「だから・・いったんだ・・!

 仕事とか・・見た目とかすぐ見えるとこでわかんなかったらおまえがどんな奴かなんて他の奴にはわかんないんだぞっ・・!!」

そういいながら自分の中にある校医・一弘への抵抗の理由にきづいてしまう

「そうだ おれは ずっと

 みんなに 弘兄をほめてほしかったんだ」

 

冬休みに入ると同時に一也は実家へと帰って行った

その日、神田が家に来ると言う連絡を受けていたからであったが、すでに来ていた神田すみれの幸せオーラに当てられて無力化していた

 

笑顔のすみれからの報告で更なる衝撃が一也に襲い掛かってくる

「このあいだ病院にいってきたんだけど

 わたし夏にはおかあさんになるんだって♡」

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蓮川家の一族③

 

すみれに恋心を抱く二人の幻想はあえなく砕け散ってしまった

神田はショックのあまりアメリカに帰ってしまい、一也は家を出ての部屋に押しかけていった

その事をから報告された光流はあまりの不憫さに同情を禁じえなかった

一也いわく

「夫婦だからってやっていいことと悪いことがあるだろう!?」

「いいんだよ」(光流)

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勢い余って一也に八つ当たりするが、逆にすみれへの意思表示をしたことがない事を突かれ更に落ち込んでしまう

 

そして回想に入る・・

一弘が受験を控えた一也の為に破格のバイト料で連れてきた家庭教師がすみれであった

一也は一目会って恋に落ちたが、 更にその性格を知るにつれ好きになって行く一方であったが、突然の一弘との結婚宣言によって初恋は儚く終わりを告げた

 

年が明け元旦

一也に促されて初日の出が見える丘の上で朝日に向かって力の限り叫ぶのであった

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蓮川家の一族・魔性の女

 

一弘すみれの出会いのお話 

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7巻に続く

 

◇感想

2周目でも学校行事が楽しそうでいいですね(笑)

こんなに一生懸命学生生活してなかったな~

渚の空振りはさておき、今回は一也が自分と向き合うお話です

たかが学園祭の演劇と軽んじていた一也は、代打を考えて必死に特訓していた戸丸に助けられしまいます

そして、いい加減だった自分を恥じます

それに引き換え光流と忍はテンションこそ違えど全力投球です

目の前の事を精一杯やる姿勢こそ一也が学ぶべきよいお手本ですね

 

そして神田編

最初からわかっていたことですが一也は一弘が大好きなのです

だからこそ他人に自慢したい、わかってほしいという欲求を常に持っていましたが、肝心の一弘は一流企業を蹴って男子校の保健医に収まってしまいました

その忸怩たる思いやいかにとばかりに好きさ余って憎さ百倍になってしまいます

当の一弘には思うところがあっただろうし、多感なお年頃の男子高校生のメンタルまでケアできる細やかさはある意味転職に近いものだったのかもしれません(いまならカウンセラーでいけますね)

そして全てを覆す妊娠発覚強制イベント!!

みんな幸せなんです、一也以外は(笑)

そして渚も神田も噛ませ犬だったんです(泣)

 

 

 

 

 

那州雪絵 ここはグリーン・ウッド(5)

グリーン・ウッドの名物曲者・光流と忍の出会いの物語!直情的な光流と計算高い忍という対象的な二人がどうやって出会い、今日に至るのか!?

 

発行日 1989年2月25日

掲載誌 白泉社 花とゆめ

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◇登場人物(新規と変更)◇

 蓮川一也(はすかわ かずや)

緑都学園一年生 直情的な性格と繊細な胃をもつ思春期まっしぐらの青年

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蓮川一弘(はすかわ かずひろ)

一也の兄で現在は緑都学園の校医

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池田光流(いけだ みつる)

一也の先輩で緑林寮の寮長 かなり偏執的な性格

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手塚忍(てづか しのぶ)

一也の先輩で緑都学園の生徒会長 光流の相棒

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如月瞬(きさらぎ しゅん)

一也の同級生で寮の同居人 どっからみても女性の女装美男子

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蓮川すみれ(はすかわ すみれ)

一也の義姉で一弘の妻 かなり天然ちゃん

  

六条倫子(ろくじょう のりこ)

忍のお付き合い相手の一人 名家のお嬢さま

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◇INDEX&あらすじ◇

雨やどり

 

今回は一也が主人公を辞退したため、一年遡って光流が入学した時のお話

 

は中学卒業までは頭脳明晰、容姿端麗なのは今と変わらないが仲のいい友人はおらず孤独な青年であった

人と一定の距離を置き、利用価値のみで人と付き合う考え方は政治的な付き合いも多い実家の影響なのだろうか?

そのと唯一親しい立場で接しているのは親戚である六条家の娘・倫子(21)であったが、彼女もまた冷めた忍の姿勢には思うところがあった

 

入学試験当日、席に座ったの後ろから念仏が聞こえてきた

振り返るとそこには美形と呼んで差し支えない青年が一心不乱に念仏を唱えていた

彼の名は池田光流といい実家が寺である影響か念仏が一番心が落ち着くらしい変わった青年であった

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無事に試験を合格したが緑林寮に行くと、なんと同室はその光流であった

容姿的に目立つ新入生二人は早速寮の先輩に目を付けられるが、酔いつぶそうとしても全くつぶれず、ギャンブルで金を巻き上げようとしても負けが込む一方で逆にに弱みを握られ逆らえなくなってしまいました

 

そんな光流の事を倫子に聞かれたは、

「いい奴とあたってよかった うまくやっていけそう」

と答えていたが心の中で光流を見る目は冷めきっていた

「ほんとにいい奴さ こいつは

 何かと役に立ってくれそうだよ」

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雨やどり②

 

 ついに始まった高校生活

男子校のため当然男一色ではあったが、その中で同室の池田光流はもっぱらの明るい性格で学年で人気は上昇中、しかも中学時代の同級生や後輩など異性からも大変人気があり羨望と嫉妬の対象であった

 

はそんな光流を見て考えた

「天真らんまんで結構なことだ

 あーゆー奴を傷つけるのはすごく好きだが 

 ま 扱いの楽なタイプだし味方に付ける方が得策だな」

 

は早速自分の将来を見据え生徒会副会長に立候補する予定だったが、光流もそれをもろ手で賛成してくれた

後は使い勝手のいい会長を据えるだけ・・と、画策していた

 

入学早々学年での親睦を図る為、クラス対抗のバレーボール大会が行われた

とても勝てるメンバーではないと踏んだは、周りに分からない範囲で適当に手を抜いてイベントをやり過ごしたが、何事にも全力投球の光流はこぼれ球の処理で勢い余って草むらに突っ込んでいき保健室行きとなっていた

 

光流の様子を見に行ったは、保健室でだいぶ変なOB保健医(一弘)に悩み相談を光流共々持ちかけられるが、光流は不敵に笑って返す

「それで気のすむ程度のことなら自分でなんとかするよ」

 

何でも人の好意は素直に受けそうな光流の発言はには意外であった

更に光流のバレーボールでの手抜きも気付いていた

「へえ・・こいつ 思ったほどバカじゃないな」

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そしてあわただしく生徒会選挙の告示がなされた

 

雨やどり③

 

は現副会長の中林の会長就任を阻止するべく、英語部の斎木を擁立する

斎木は気が大きいだけの小物で会長の器ではなく操りやすい事と、英語部は部費の流用を行っており後ろ暗い所もあり部員共々簡単に協力させることができた

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その後は自分のネットワークを使い他の部活の弱みを握っては組織票を固める作業に腐心していたが、いかんせん中林だけは品行方正、謹厳実直と突き崩す隙が見つからなかった

 

探偵まで使い中林の身辺調査をしてもこれといった材料は見つからなかった

そんな時、前寮長の楠野光流中林の応援演説を頼んできた

楠野中林のテニス部の先輩で中林を会長に強く推している人物であった

 

はそんな楠野を利用できないか密かに案を巡らせていた・・

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頼まれた光流の応援演説も引き受けており、バレーボールの件以降もしかしたらへの対応の変化が出るのではと懸念していたが特に大きな変化もないままでった

そんな時、は道ばたで緑都の生徒と思われる人間に闇討ちにあうが、剣道経験者のに相手の攻撃は当たらず更に光流が通りかかった事で闇討ちは失敗に終わる

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襲われた理由を光流に問われるとはあっさりと本当の事を話す

「ちょっと斎木先輩の票集めを」

 

雨やどり④

 

光流に包み隠さず事の次第を説明したうえで、楠野先輩を利用して中林に脅しをかける作戦まで話して光流の反感を買ってしまう

しかしには光流が裏切らない公算があった

彼は寺の長男であったが実は養子であることを本人から聞かされたことがあり、その立場で生きてくためには人に疎まれるという不都合を怖がっているであろうと思っていた

 

・・・が、その公算は大きく外れた

 

翌日、は図書館に呼び出されると突然殴り飛ばされる

「一晩考えてな やっぱり これしか方法が思いつかなかったんだ

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そういって更に殴りかかってくる光流はそんなことをすれば周りにいる人間達の信頼を損なうと揺さぶりをかけるが、光流には全く効果がなかった

「やれるもんならやってみな」

 

逆に光流から人欺き蹴落としてのし上がってきた人生が、いつのまにか欺くことが目的になっておりそれがなければ自分の存在すらも危ういと思っていることを指摘され激高してしまう

 

図星であった

 

光流のペースに乗せられたは、のされて気を失い保健室へと運ばれて行った

気が付いたベッドの横で、仕切りを通して光流一弘の会話が聞こえてくる

 

養子である光流は子供の頃から「光龍寺の拾われっ子」と言われ事あればいじめやケンカの的にされてきた為、場数には自信があった

そんな光流は今回公衆の面前でを叩きのめし負けを公然と認めさせる為に必死であった

立場とプライドに固められたの土台をぶっ壊して楽にしてやりたかったのだ

 

「世界中で一番自分自身を嫌ってるあいつにいいたかったんだ

 悪い奴はいずれちゃんと負けるし

 善い奴は貧しくても幸せになるし

 世の中は不公平でもおまえが心配してるほどは悪くないって」

 

こうして光流はライバル関係のまま和解し、中林は生徒会に当選した

 

自分が蹴落とした兄の分まで茨の道を歩くことを決めたであったが、今だけはもう少しだけ居心地のいいこの場所に留まりたいと願うのであった

 

夏のお嬢さんたち

 

夏休み直前、の実家から来年オープン予定のホテルにタダで泊まれる話が舞い込んできた

一也光流のいつものメンバーでホテルへ向かうとそこは湖のほとりにあった建物を改装した素敵なホテルであった

 

別館への通路を見つけた一行は面白半分で行ってみるとそこには4人の女子大生が泊まっていた

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お姉さんたちとのハッピーライフを妄想し意気揚々と光流たちは本館に帰って行ったが、実はその女子大生は地縛霊なのであった

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夏のお嬢さんたち②

 

霊のお姉さんたちは早速行動を開始するが、計算外だったのは寺の息子(光流)がいたことと、幽霊ごときに動じる訳もない強心臓()がいたことであった

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金縛りあっていたを助けると、一人外に連れ出された一也も無事保護され地縛霊お姉さんたちの目論見はあっさりと看破されたのであった

 

それ以降、一也光流をことさら遠ざけるようになった

理由は「類は友を呼ぶ」とのこと

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愛と青春のぼくたち

 

前寮長の古沢はバイクを愛する男であった

その愛はバイクの置き場がないグリーン・ウッドに於いて、毎日肩に担いで部屋に持って行くくらい・・

もう一つのバイク愛は後部座席に人を絶対に乗せない事

事故を起こした時の後部座席の死亡率を知っているからこそであった

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その古沢は酒屋でバイトをしていたが、そこの娘・由子(高2)の好意を感じるのだがいかんせん朴念仁を自覚しているため何もしてあげられず、ある日光流と酒を挟んでその事を相談する

古沢は女性は光流や忍のようないわゆるイケメンが好きだろうから自分にはどうしていいかが分からないと切り出すと、

「おれは先輩ほどのいい男滅多にいないと思うんですけど

 それがわからない方が見る目がないんですよ」

光流は心からの言葉を古沢に送った

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その後、酒屋のオヤジさんのケガを経て距離が二人の距離は更に縮まりつつあった時に控えるは彼女の誕生日

古沢は改めて光流に相談する

「女の子の誕生日プレゼントってのは何がいいんだ?」

古沢がバイク以外のものの愛に踏み出した瞬間であった

 

6巻に続く

 

◇感想

5巻にして主人公除外・・いよいよもって一也の存在が危ぶまれる4巻です(笑)

何処までも人を利用してのし上がって行こうとする忍の壁を、どこまでも真っすぐな姿勢で人と向き合おうとしていく光流がぶっ壊すとういうのが今回の流れではありますが、忍の行動はあーこんな感じかと予想の範疇でしたが、光流の直球がドストレートすぎてビックリでしたね

突然殴るのは一也の専売特許かと思いきや、やはりグリーン・ウッドの先輩だけの事はありました

倫子は元々忍の兄・旭の婚約者でしたが、旭が忍との後継者争いに敗れた為、忍との付き合いがある傍らで忍が堕ちていくことを望んでいる女性です

いいですね こういうダークネスな要素のあるサブキャラ好きです

協力しながら貶める・・感じな

 

 

 

 

 

 

那州雪絵 ここはグリーン・ウッド(4)

またしても現れた新田美恵子は今度は命を狙われていた!?学園祭の出し物の余波でストーカーにあったりで今回も光流が主役!?

 

発行日 1988年9月25日

掲載誌 白泉社 花とゆめ

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◇登場人物(新規と変更)◇

 蓮川一也(はすかわ かずや)

緑都学園一年生 義姉に恋する純情ボーイ

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蓮川一弘(はすかわ かずひろ)

一也の兄で現在は緑都学園の校医

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池田光流(いけだ みつる)

一也の先輩で緑林寮の寮長 かなり偏執的な性格

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手塚忍(てづか しのぶ)

一也の先輩で緑都学園の生徒会長 光流の相棒で名士の息子

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如月瞬(きさらぎ しゅん)

一也の同級生で寮の同居人 どっからみても女性の女装美男子 実家は旅館やホテルを経営

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蓮川すみれ(はすかわ すみれ)

一也の義姉で一弘の妻 かなり天然ちゃん

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秋由利恵(あきよし りえ)・海藤理々子(かいとう りりこ)

栗栖女学院の生徒

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新田恵美子(にった えみこ)

虚弱体質のアイドル

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布施

写真部見習い

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◇INDEX&あらすじ◇

番外編 ここは魔王の森

 

勇者(光流)と従者(一也)が魔王()を倒しにいくファンタジー風の番外編

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Sの悲劇

 

10月末、緑都学園では2日に渡り文化祭が行われた

イベントの目玉の一つが「緑都クィーン投票」

そのイベントでぶっちぎりの優勝を決めたのが女装した光流であった

ついたあだ名が「見返り緑都クィーン」

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それ以来光流はずっと誰かに見られているような気がしていた

それも3週間が過ぎると不気味さばかりが増してきて、気配を感じては俊足の一也をけしかけるがなんと撒かれて見失ってしまう次第であった

その間に目撃証言を得る事が出来たが、それも「黒髪のおかっぱの女」と「髪の長い小さな女の子」の二つが存在しますます謎は深まる一方であった

 

そんな時「黒髪のおかっぱの女」が光流をご指名で緑林寮へと乗り込んできた

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要件は海藤理々子という女性についてであったが、当の光流にはさっぱり覚えがない名前であった

しかも理々子はおかっぱの女の恋人だと言うから、その手の話題に乏しい緑都の生徒たちは本人たちをよそに盛り上がっていた

その理々子は緑都の学園祭に行って以来様子がおかしく、彼女の後を付けてみると光流の存在が浮かび上がったため諸悪の根源を成敗しにきたのだというのであった

おかっぱの女改め栗栖女学院空手部主将の秋由利恵は問答無用で光流に殴りかかるが、二人の間に理々子が割って入ると事の次第が明らかになってきた

 

理々子は学園祭当日女装していた光流に話しかけ一目ぼれをしてしまったのだという

後でそれが男であると気付いたが、思いを断ち切ることが出来ず自分の学園祭に誘いたくて声を掛けようと後を付け続けていたのだった

 

その学園祭もすでに10日前に終わっており、理々子の一目ぼれも由利恵との関係も全て終わる形でストーカー騒動は幕を閉じたのであった

 

後日、光流には「レズ殺し」の新たなる異名がつき、理々子と別れた由利恵を気にいって少し正常へと寄りを戻したのであった

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狙われたアイドル

 

期末試験前のある晩、寮の先輩である古沢がバイトを代わって欲しいと頼んできたのが事の発端である

そのバイトの内容はアイドルのコンサートでの会場整理で体力に自信のある古沢は二人分の登録をしていたため、年末に身体が空いている一也光流が引き受ける事になった

 

そしてそのアイドルとは・・・またしても新田美恵子であった

一也はつぶやく

「これがいわゆる縁ってやつだな」

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コンサートは大きな混乱もなく終了し、一也光流も帰ろうとしていた時に控室に新田美恵子のマネージャーが現れて話があると翌日改めて呼び出されてしまう

 

待ち合わせの喫茶店に行ってみるとマネージャーと一緒におなじみの変装をした美恵子も一緒に来ていた

話の内容はOXTVで連続ドラマの撮影を行っているのだが、その時に限り何かしらの嫌がらせが行われるのだと言う

美恵子の立場や事務所の実力を考えても狙われる理由が見当たらず当人たちも困り果てていた

その撮影が年内にあと2日ある為その時だけ美恵子ボディガードをしてほしいと言うのが相手の話の内容であった

考える間もなく光流が二つ返事で了承する横で一也が理由を尋ねると、OXTVには美人アナが多いと言う光流らしい動機であった

しかし詳しく内容を聞いてみるとヒ素や爆弾まで使う常軌を逸したもので、美恵子が中座した隙にマネージャーがのっぴきならぬ所見を言い出してきた

「どうも その 命を狙われているみたいなんだよね」

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狙われたアイドル②

 

OXTVでのドラマの撮影日に一也光流美恵子の事務所の新人という体で美恵子に帯同していた

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賞レースでのライバルや事故のあった日に参加していた撮影スタッフなど数え上げたらきりがない状態の中、神経をすり減らす時間が続いていたが無事初日の撮影は終了したが2日目の撮影で事件は動き出す!

撮影の途中で丁度美恵子の上にあった照明が突然落ちてきたが、たまたま美恵子が移動をしようとしていたため当たらずには済んだがそのままであれば頭に直撃するところであった

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ケガあこそなかったが安全管理面の不備を指摘したマネージャーはいきり立って現場責任者に詰め寄り美恵子は控室で青ざめたまま動けないでいた

そんな状況に耐えられない美恵子は自分はやはりアイドルに向いていないのではと消極的な考えを巡らせていたが、先のコンサートにスタッフとして参加していた一也はファンの熱気を身をもって知っており、美恵子の存在は多くの人を勇気づけていると力説するのであった

 

一也光流のフォローで上手く気持ちを切り替えた美恵子はその後の撮影を順調にこなしOXTVでの年内の撮影を無事終了した

しかし、未だ犯人は不明のまま年を越すかと思われたが、TV局の外でマネージャーが車を取りに行っている時に美恵子に向かって一台の車が突っ込んできた

明らかに美恵子を引き殺そうとしていたが、スポットライトを浴びると人が変わる美恵子は車のヘッドライトに反応し軽々と車を飛び越えてしまう

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美恵子に避けられた車はそのまま勢いを殺せず壁にぶつかってしまう

車を運転していたのは美恵子のドラマのプロデューサーあった

 

彼は番組のメイクと不倫しており、いさかいの末彼女を殺してしまっていた

メイクの遺体を一時的に別のスタジオに置いていたのだが、たまたまそのスタジオから出てきた美恵子が青ざめた顔をしていたため、死体を見られたと思い事故に見せかけて殺そうとしていたのであった

 

しかし実際は虚弱体質の美恵子はエレベーターに酔うため非常階段を使い疲労で青ざめていただけであり死体など見てはいなかったのであった

 

美恵子襲撃事件も一件落着しそれぞれが無事に実家で年を越すことができたのであった

 

お正月を写そう

 

主人公たちのお正月の風景

一也・・実家ですみれの作ったおせちにありつくも兄とすみれのラブラブシーンを見せられて鼻血を出す体たらく

・・地元の名士である父を始め親類縁者との化かし合いに興じる

・・母の経営する旅館で振袖をきて弟の麗奈と一緒に挨拶まわり

光流・・実家にいるのもそこそこに一也と待ち合わせて初詣

 

ノーブレス・オブリージ

 

1年生の布施は新聞部への入部を希望していたが、入部の条件として生徒会会長・手塚忍の悪事を暴くことを厳命される

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それからというもの布施は生徒会の入り口にへばりつき、聞き耳を立ててがボロを出すのを伺い続けていた

そしてある日柔道部の部長が部費を上げるよう交渉にやってくるが手塚の答えは単純であった

 

「金が欲しかったら勝て!」

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それ以外にも何か言いたげな柔道部の部長にアプローチするがいい情報は得られず、またの周りを嗅ぎ回っているうちにのほうから歩み寄ってこられ自身の存在も知られてしまうこととなる

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開き直った布施は忍に付いて回り取材すると、柔道部の部員がに果し合いを所望し校舎裏へ呼び出される場面に遭遇する

部員たちは部長がに侮辱されたと思い退部覚悟で果し合いに挑むが、はこれを難なく退けてしまう

 

しかも一連の騒動は元をただせば弱小柔道部がに選手として出場を頼んだ事に端を発していての非はないに等しかった

 

誹謗や中傷を恐れず中立を旨とするに対し、布施を使って忍の弱みを握り部費をせしめようとすることが目的だった新聞部との度量の差を知った布施は、その後への弟子入りを志願するのであった

 

5巻に続く

 

◇感想

「レズ殺し」・・おおよそ少女誌で使われないであろう文言ですね(笑)

なんせまだBLをやおいと呼んでいた時代ですもんね、斬新!

 

再び登場の新田美恵子ですが、人が一人死んでる割にはオチが軽くて驚きます

プロデューサーももうちょっと確認してから殺せばいいものを。曖昧な確信の割には時間と手を掛けた殺人未遂でした

ちょっと日常とは違う所で話を展開したい時にはアイドルっていうのはとても便利ですね

虚弱体質なのにスポットライトで元気になるって蛾かなんかですか?

 

日常生活で脇を固める光流、忍、瞬に加え、非日常で活躍する美恵子、渚と一也いります?って感じですよね

そこそこいいキャラしてるのに脇役たちのせいで影が異様に薄い一也クン

主人公の座は死守できるのか!?

 

 

 

那州雪絵 ここはグリーン・ウッド(3)

2回目の夏休みにやってきたお約束のトラブルは寮に現れた見知らぬ少女の登場であった!?汗と怒号が飛び交う体育祭で見せた一也の意外な実力とは!!

 

発行日 1988年1月25日

掲載誌 白泉社 花とゆめ

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◇登場人物(新規と変更)◇

 蓮川一也(はすかわ かずや)

緑都学園一年生 直情的な性格と繊細な胃をもつ思春期まっしぐらの青年

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蓮川一弘(はすかわ かずひろ)

一也の兄で現在は緑都学園の校医

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池田光流(いけだ みつる)

一也の先輩で緑林寮の寮長 かなり偏執的な性格と超速再生の顔を持つ

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手塚忍(てづか しのぶ)

一也の先輩で緑都学園の生徒会長 光流の相棒

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如月瞬(きさらぎ しゅん)

一也の同級生で寮の同居人 どっからみても女性の女装美男子

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蓮川すみれ(はすかわ すみれ)

一也の義姉で一弘の妻 かなり天然ちゃん

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如月麗奈(きさらぎ れいな)

瞬の弟 12歳

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◇INDEX&あらすじ◇

日本の夏がきてる

 

漫画のお約束で学級は上がらず二度目の夏がきました

※この回はグリーン・ウッドの日常になぞらえたキャラクター紹介の回です

 

プールサイドの彼

 

今年も寮に居残りを決めた一也の元にすみれから手紙と一緒にプールのチケットが届いた

それが光流たちに見つかってしまい早速プールへと足を運ぶことになる

 

プールではが女性更衣室に連れていかれるトラブルがあったが、慌てて出てきたはそのまま光流のシャツに鼻血を塗り付ける

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が女性に反応する正常さに安心した一同であったが、念のためは洗った光流のシャツを乾かしがてらプールサイドで休憩させて、一也光流で遊びに出て行った

 

そのを遠目から見つけた監視員の大学生はに一目ぼれしてしまい監視そっちのけで瞬を監視をし始める(暴走)

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度々来るナンパにやきもきしながらの監視を続けていると、うたたねしてしまった彼女(?)に近づいて来る男の影(光流

あろうことかその男(光流)は彼女(?)をシャツの上からさわりまくっている!(シャツの乾き具合を確認しているだけ)

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その破廉恥極まりない行為に腰を上げた監視員の視界に入って来たのは溺れている一人の子供であった

愛しの彼女(?)と溺れている子供

どちらの危機に駆けつけるか悩んだ青年は自身の本分である監視員としての仕事を全うして子供を助け周りからは称賛を受けたが、彼女(?)はその男(光流)とどこかへいってしまった

 

恋に破れこれから一生プール監視員として生きる事を誓った青年の淡い恋心はシャツを脱いで再び現れたによってすぐに打ち砕かれたのであった

 

正しい兄弟愛

 

引き続きの夏休み

も実家に帰って行き、残ったのはいつもの居残り組であったが、今回は光流が実家の都合で帰省することになり急遽一也が寮長代理の指名を受ける事になった

 

の助けを借りながら何とか寮長の仕事をこなしていると、なんと寮母さんまで急用で寮を開ける事になってしまった

 

不安に駆られながら夜の点呼をしていると、帰省して誰もいないはずの部屋から物音が聞こえた

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勇気を振り絞りドアを開けるとそこには中学生くらいの見慣れない少女がいて、一也から一度は逃げようと走り去るが騒ぎを聞きつけたたちと少女を追いこむことに成功する

しかし、少女は一切の素性を明かそうとはせず、家出人ではないかというの推測で大問題に発展しそうな気配であった

ここで一也はなぜ女の子が一人で男子寮にやってきたのかを推測し、寮の中に知り合いがいるのではないかと聞こうとしたところでから電話がかかってきた

「あのねっ そっちにうちのれいな行かなかった!?」

 

一也の中に一つの閃きが起こりそれが口を出てきた

「まてよ ひょっとしてあの子 おまえの・・

 

 弟かっ!?(爆)」

 

正しい兄弟愛②

 

なんと少女の正体は「弟」であった

翌日寮に戻ってきたから事情を聞くと、家出の理由は如月家に妹が生まれた事であった

如月家は代々女が家督を継ぐことになっていたが、麗奈と男の子しか産まれておらず予定ではが実家の経営を継いで社長になるはずであったが、そこに女の子の「唯」が産まれ母親も唯にかかりっきりのため疎外感を感じた麗奈は家出をしてきたのが事の顛末であった

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その甘えた考えに口出しを控えていた一也がついに物申し出てくる

自分も兄に育てられた分、兄弟の有り方をそれなりに理解しているつもりであったから、ただ優しく甘えさせるだけのの姿勢に不満を感じていた

「おにいさんだったら小さい妹や弟は大事に守ってあげなきゃいけないと思うけど・・!守られてばっからいたら弱くなるのがあたりまえだろう!!他人はやっちゃいけないことなのにおまえがやらなかったら誰がこいつを泣かすんだよ!

 

 そんでそのときは嫌われても憎まれてもほんとの気持ちはいつかはちゃんとつたわるんだ・・・から・・」

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一也も話しながら兄・一弘の事を思い出していた

から一也の家庭の事情を聞かされた麗奈と、一也に感化され愛のムチ宣言をしたの兄弟は取り急ぎ実家へと帰って行った

 

最後に実家の用事から帰って来た光流の家はお寺だということも今回わかり、様々な家庭の事情が錯綜するグリーン・ウッドなのでした

 

若い力

 

9月になり緑都学園は体育祭の準備に追われていた

緑都学園の体育祭はA~Gの各クラスが学年で縦割りのチーム編成となる

上位はもとより、下位争いは更に熾烈を極め最下位になったクラスは1・2年が3年生に土下座して許しを請うシーンが毎年恒例であると言う

ちなみに一也はC組で光流と同じチームに入っていた

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一也は部活に所属してはいないが意外にも足が速いという特技を有していた

そのタイムはなんと100m11秒であった

 

各クラブの戦力はそれ相応の配置につけられるのとは逆に、各チームから一人女装応援団を出す妙な決まりもあったが、これに難なく対応したのはもちろんであった(笑)

 

そんなこんなで体育祭の前日になり、グラウンドでは翌日の準備が急ピッチで進められていたが、プールではすでに水泳競技が始まっており皆その結果を固唾をのんで待ち構えていた

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そして伝えられたC組の結果は・・・最下位!!

各組が二ケタ得点を重ねているのに対し、C組はなんと5点しか獲得できなかった

 

こめかみに青筋を浮かべながら光流は不敵な笑いを浮かべていた

 

若い力②

 

最下位でスタートしたC組だったが昼の折り返しの時点では3位まで順位を上げてきていた

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一也も得意の走りで気を吐き100m、200mでぶっちぎりの1位をマークした

後半の部の花形である対抗リレーの直前にC組の走者の浦田が捻挫をしてしまい(本当は光流のプレッシャーに耐えきれず仮病で逃げた)、一也にリレーのお鉢が回ってきた

 

更にリレーの最中にC組はバトンを落とすミスがありみるみる順位を落としたまま一也にバトンが回ってきた

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諦めムードの中、一也は見事6人抜きをやってのけアンカーの光流にトップでバトンを渡しC組は見事優勝を勝ち取った

 

 その結果トータルの点数でもC組は逆転優勝し、光流の独断で一也はMVPに選出された

賞品は体育祭を見学のきていたすみれのハグだったが、一也はそれを受け取った瞬間に気絶してしまった

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ボーイ・ミーツ・ボーイ

 

番外編

作中に出てくる藤掛渡辺の出会いから今のアヤシイ関係になるまでのお話

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4巻に続く

 

◇感想

忍に続いて今回は瞬の家庭の事情編です

女系家庭からの女装兄弟という倒錯っぷりが半端ないです(笑)

結局正しい兄弟愛は各家庭の事情に準ずるということですね

プールの話を含め、今回は瞬がメインを張っていますが、この漫画は主人公はシスコン+横恋慕の純情少年ですぐキレるなどいい要素がほとんどなく、周りを固める強力なキャラクターに大きく依存していることがだんだん明るみに出てきました

別に悪くはないんですけどね

 

ボンボンの策士、美形のやんちゃ、女装少年に勝てる普通の子はいませんからね

根性と気概に加え、今回足が速いと言うまたしても使い勝手の悪そうな特技まで飛び出してきました

基本一也は体育会系ですね

負けん気の強さで困難を乗り越えていくタイプみたいですが、いかんせんベースが少女漫画なので熱血路線の仕事が乏しい気がします

モブになり下がる日は近いのか!?