日々是漫画也

70年代生まれが出会った漫画たちのあらすじ紹介

真鍋譲治 アウトランダーズ(3)

単身で敵本拠地に乗り込んだ哲也はカームとの婚約を盾に皇帝と交渉にでるが・・・⁈二人の奇策は宇宙の支配者に通用するのか⁈

 

発行日 1986年1月30日

掲載誌 白泉社 コミコミ

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◇登場人物(新規と変更)◇

 

地球側

 若槻哲也(わかつき てつや)

東亜新聞社のカメラマン

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亜紀(あき)

東亜新聞社の記者、哲也の同僚  魔女ジレールの生まれ変わり

 

雅人(まさと)

自衛官 亜紀の元恋人

 

指導者ネオ

地球の先住民族の生き残り 妖術使い

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東郷

自衛隊幹部

 

ライザ・フォーゲル

ドイツ人の少女

 

セント・エバスキュレーゼ側

カーム

セント・エバスキュレーゼの王女

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クェイヴァス13世

セント・エバスキュレーゼの皇帝でありカームの父

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バティア

カームの親友 元一等武官

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●ゲオバルディ

セント・エバスキュレーゼ一等武官 地球討伐軍司令

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ナオ

カームの従者

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マルダ=ギレ

セント・エバスキュレーゼ一級神官

 

◇INDEX&あらすじ◇

 

地球人に囚われ吊し上げられていたナオを妖術で助け出したカームは生き残っていた通信機を使って迎えを呼び母艦へと戻って行くが、行きがかり上哲也も同伴する

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母艦に戻ったカームが神官のマルダ=ギレに結婚の報告を行うと帝国始まって以来のお転婆娘の結婚に諸手を上げて賛成した

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しかしカームの人となりをしるバティアはその相手が誰かを瞬時に察し猛反対するがカームの意志を覆す事は出来なかった

カームの結婚を報告する為、討伐部隊は揃って帝星セントエバスキュレーゼへと舵を切った

 

**********

 

セント・エバスキュレーゼの首都は質量共に地球の3倍はある星に存在した

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生物兵器が周囲を護り、地球とは比べ物にならない発達した文明に哲也は興奮を禁じえなかったがいざ宮殿の中に入ると事の成否で地球の命運が変わる重大さに緊張が高まってくるのであった

宮殿に入ると盛大な出迎えにしり込みする哲也を横目に、カームは師であるジェルヴァス司教の制止を振り切って敵対勢力である哲也を皇帝の謁見の間へと連れ込んでしまう

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皇帝の前で地球侵略を止めるように力説する哲也を遮ってカーム哲也と婚約したことを伝ると皇帝の目の色が鋭く変化を見せた

 

**********

 

哲也カームの婚約話は皇帝の逆鱗に触れ、哲也は即処刑、カームは二十日以内に皇帝が決めた相手との結婚の命を下されてしまう

処刑目前でバティアに助けられた哲也ナオたち世話係の元に運び込まれる

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今度はナオ達の協力を得てカームの部屋に辿り着くと、哲也と引きはがされて荒れ放題のカームと再会を果たすと彼女は哲也の胸に飛び込み無事を喜んでくれたのであった

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そしてカーム哲也とこの星を出ることを決意しナオ達共々自分の船へと急ぐが、脱走が見つかってしまい帝都中の兵隊の追撃を受けることになる

何とか追手を逃れたカーム達だったが、捕縛用に開放されたタイコンデロガにカームが骨抜きにされると哲也は自身で銃を取り追手を撃ち殺してようやく船へとたどり着くことができた

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港を出ても皇帝の勅命を受けた船団が次々にカームの船へと襲い掛かってくると、多勢に無勢で撃墜も間近と思われた時、後ろからバティアの船が援護をしてくれたため難局を逃れ帝星を後にするのであった

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**********

 

読切 ザ・フロンティア

Making of アウトランダーズ  収録

 

4巻に続く

 

◇感想

3巻です

展開目まぐるしくセント・エバスキュレーゼの帝星に舞台を移します

少し角度を変えれば娘を人質に敵の本丸に乗り込んだ訳なので、交渉決裂イコール即死刑はありえない話でないのですが、若い二人の勢いは恐ろしいもので(笑)

生命かかってる割には哲也が生き生きとしています

自由奔放なお姫様のカームですが、ナオやバティア達は帝国に逆らった時も率先して助けてくれたってことは中々に人望があるようです。

ここまでは襲われたりさらわれたりと被害者要素の強かった哲也ですが、皇帝と交渉したり逃げる際は動けないカームを庇って敵兵を射殺するなど主体的な動きがどんどん増えてきました。この行動力が吉と出るのでしょうか?

 

 

 

真鍋譲治 アウトランダーズ(2)

遂に動き出した地球侵攻艦隊に地球の軍事力はなす術なく敗れていく!カームに連れ去られた哲也は必死の抵抗で地球に戻るが・・・

 

発行日 1985年9月23日

掲載誌 白泉社 コミコミ

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◇登場人物(新規と変更)◇

 

地球側

 若槻哲也(わかつき てつや)

東亜新聞社のカメラマン

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亜紀(あき)

東亜新聞社の記者、哲也の同僚  魔女ジレールの生まれ変わり

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雅人(まさと)

自衛官 亜紀の元恋人

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指導者ネオ

地球の先住民族の生き残り 妖術使い

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東郷

自衛隊幹部

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ライザ・フォーゲル

ドイツ人の少女

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セント・エバスキュレーゼ側

 ●カーム

セント・エバスキュレーゼの王女

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バディア

セント・エバスキュレーゼ一等武官 カームの親友

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プログレ

セント・エバスキュレーゼ一等武官 地球侵略の責任者

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●ゲオバルディ

セント・エバスキュレーゼ一等武官 地球討伐軍司令

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ナオ

カームの従者

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◇INDEX&あらすじ◇

 

 

指導者ネオに面会した亜紀はそこで自分が彼の右腕・魔女ジレールの生まれ変わりであると知らされる

そしてネオからこれまでのいきさつを聞かされる

 

地球には一億年前に存在した大帝国ラーの首都が存在した

しかしラーは進化し過ぎた機械文明によって絶滅し、その子孫たちが作り上げたのがセント・エバスキュレーゼと生体兵器を操る妖魔文明であった

妖魔文明は元々はネオの一族が確立したものであったが、機械文明の終焉後新たな文明としてセント・エバスキュレーゼは妖魔文明に目を付けネオの一族は次々に殺されその技術は奪われてしまう

ネオはセント・エバスキュレーゼへの復讐を果たすべく亜紀の力を必要としていた

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戦艦を失ったバティアは一等武官の任を解かれ地球攻略はプログレに一任された

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戦艦まで連れ去られ捕虜となった哲也は、カームからセント・エバスキュレーゼが地球の先住民族であることと、地球人をせん滅すべく既に艦隊が派遣されたことを聞かされ茫然とするのであった

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**********

 

プログレに率いられた戦艦10隻がスペイン上空に現れ攻撃を開始する

防衛軍も反撃に出るが、セント・エバスキュレーゼの戦艦が備える全体の空間防御を破る事ができず悉く全滅させられていった

パリ、ロンドン、ベルギー、オランダと音信不通の拠点が増えていく上に、小型の揚陸兵器が軍隊だけでなく一般市民まで歯牙にかけていった

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人類消滅間近かと思われたその時、ネオに連れられて現れた亜紀魔女ジレールとして覚醒しており、その能力でプログレ艦隊を津波で包み込み一瞬で全滅させて見せた

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亜紀の口元には微かに笑みが浮かんでいた

 

捕虜となっていた哲也は強い拘束もなく客人としての待遇を受けていたが、地球に戻る為にあの手この手で抵抗を見せると根負けしたカーム偵察機を一台手配するように側近に指示を出した

 

**********

 

偵察機に乗ったカーム哲也は地上からのミサイルによって撃墜されてしまう

哲也が気が付くとカームは目の前で一人の少女に拘束され暴行を受け続けていた

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慌ててカームを庇い介抱すると、その少女、ライザ・フォーゲルは異星人を守る日本人に不快感を示したが哲也に免じて一旦は矛を収めてくれた

ライザから墜落場所はドイツで異星人の攻撃により都市機能は崩壊している事、その異星人の事は今朝ラジオの放送で聞いた事など地上の状況を教えてもらった哲也は、カームを見逃してくれるよう頼みこむが家族や友人を殺された怒りは相当なものであった

それでも哲也の真摯な態度から仕返しを諦めたライザ哲也カームに部屋を提供した後その場を離れようとするが、偵察機の墜落を追ってきた軍隊が目の前まで迫っている事知ると慌ててそれを伝えに戻るが一歩遅く隠れていた部屋付近を戦車に砲撃されてしまう

 

シベリア ノボロストーク基地の地下2400メートルにはネオがセント・エバスキュレーゼに対抗すべく建設を進めていたビッグ・コアなる施設があり、これを用いた”フェニックス・オペレーションがネオの切り札であった

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そこで二人の日本人が違う立場で顔を合わせた

一人は元新聞記者の魔女ジレール亜紀)、もう一人は元日本総司令官で現ビッグ・コア司令官の東郷である

亜紀は記者時代に日本を裏で牛耳る人間の存在を調べており、東郷がその立場の人間だったため何かと敵対関係を取る因縁の間柄であった

 

**********

 

一度は軍隊に捕縛された哲也たちだったが、カームの妖術で幻覚を見せて兵隊を追い払うことに成功する

 

連絡が途絶えたカームを心配して従事のナオ+2匹が偵察機で地球に降りるが、地球軍に見つかりあっさり撃墜されるとそれを知ったバティアは戦艦ごとの降下を始めようとするが一足早く討伐艦隊が到着し指揮官に呼び出されてしまう

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プログレに代わる討伐部隊の指揮官はゲオバルディで叩き上げの腕利き武官ではあったが攻撃的過ぎる性格の問題児でもあった

それを制するために副官にマルダ=ギレ一等神官が付いていたが、果たしてゲオバルディに効果があるかは疑問であった

 

廃墟となった町をさまよい歩きながら、哲也は改めてカームに地球侵略を中止するよう頼むが「聖なる星」と位置付ける地球を取り返す事がセント・エバスキュレーゼの目的である以上引き上げるのは不可能だとはっきりいわれてしまう

しかし、カームから突拍子もないアイデアが出てくる

それは哲也カームが結婚するというものであった

そうすれば親戚関係になった星に手は出せなくなると言うが果たしてセント・エバスキュレーゼ皇帝を説得できるか哲也は不安であったし、自分を殺そうとした異星人と結婚するということにも大きな抵抗があった

そんな話をしている折、カームナオからのテレパシーが届き三匹が地球人に捕まり拷問におっている事を知る

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**********

読切・Passenger・・・!! 収録

 

3巻に続く

 

◇感想

2巻です

ラブイズブラインドよろしく、目の前で剣で地球人を斬り殺しても、その刃が自分に向けられても、地球人が侵略されても、更に宇宙に連れ出されても哲也はカームが憎めないようです。クレイジー(笑)

カームも徐々に哲也に興味を持ち始め、ライザの辺りから距離が縮まり始めます

ここでいい味を出してるのがカームの従者・ナオとその一族です

基本は侵略戦争なので東郷やらプログレスやらが幅をきかせて当然なんですが、ナオがいることで殺伐とした戦いの中に笑いの要素が入ってきて、哲也とカームの本来の性格もうまく引き出しています

二人の距離感が近づいたのは多分にナオの功績が大きいですね

 

 

真鍋譲治 アウトランダーズ(1)

突然現れた地球外生命体の襲撃により人類は存続の危機に立たされる!カメラマンの哲也と侵略者の少女カーム、この二人の出会いが地球の運命を大きく左右することになる!?

 

発行日 1985年6月25日

掲載誌 白泉社 コミコミ

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◇登場人物(新規と変更)◇

 若槻哲也(わかつき てつや)

東亜新聞社のカメラマン

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カーム

セント・エバスキュレーゼの王女

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亜紀(あき)

東亜新聞社の記者、哲也の同僚  

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雅人(まさと)

自衛官 亜紀の元恋人

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バティア

セント・エバスキュレーゼ一等武官 カームの親友

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プログレ

セント・エバスキュレーゼ一等武官

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東郷

自衛隊幹部

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◇INDEX&あらすじ◇

 

東亜新聞社のカメラマン・若槻哲也は昭和6X年のある日、地球外生命体の侵略に遭遇する

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市街地が侵略船の攻撃にさらされる中、自衛隊の対応も予想外に早く軍事ヘリが繰り出してくるがあっさりと敵に撃墜されてしまう

哲也の上司である亜紀も現場に繰り出すが、既に到着していた自衛隊によって報道管制の意向を通達され十分な取材が出来ずにいた

亜紀は通達してきた自衛官が知り合いの雅人であったことから旧知の仲を利用して取材を申し出るが雅人は一切取り合ってくれなかった

既に現場に駆けつけていた哲也は物音を聞きつけ駆けつけると、そこでは自衛隊の隊員が侵略者の少女の剣によって次々と殺されてしまっていた

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反射的にシャッターを切り続ける哲也だったが、カメラの音を聴きつけた少女に有無を言わさず切りかかられると近くに落ちていた鉄骨で応戦し何とか少女を撃退し持っていた剣を取り上げることに成功する

攻撃の一部始終をテレビの放送で見ていた自衛隊東郷は事前にこの事を知っており、有事の際には戦闘機を出動させるよう手配していたがそれを上層部は本気と捉えておらず無駄骨に終わってしまうのであった

地球はこれからどうなってしまうのか・・・・

 

**********

 

突然の襲撃から一夜明け現場は自衛隊によって封鎖され、政府によって情報統制がしかれ市民は蚊帳の外であった

哲也に遅れを取り母艦へと引き上げた指揮官の少女・カームは参謀のプログレスに昨晩の勝手な奇襲について詰問を受けていたが、カームは文明的に遅れている地球を武力で制圧することを主張し一歩も引かなかった

その前にカームは哲也を探し出すべく偵察機を一機東京へ送っていた

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自衛隊東郷も侵略者を迎撃するべく本当の立場を使ってアメリカ第7艦隊を手配し自身も地下にある秘密施設・自衛隊統合作戦司令部で迎撃の準備を進めていた

「地球は地球人のものだ・・・!力には力で対応するまでだ・・!

 なにが今さら「先住民族」だ!!」

 

その夜、亜紀の元を訪れた雅人は理由を告げず連れ出そうとするが過去の恋人である雅人に強い抵抗を見せた亜紀を気絶させ無理矢理ある場所へと移送していた

一方で偵察機哲也を見つけたカームの姿がまたしても母艦から消えてしまうのであった・・・

 

**********

 

地球進行を目論むのは地球を始祖とし宇宙で発展を遂げたセント・エバスキュレーゼ

カームはその国の皇帝の娘で今回の遠征には勝手に船に忍び込んでいた

皇帝にカームを連れ戻すべく指示を受けた一等武官でありカームの親友バティアプログレから事の成り行きの説明を受けると即座に地球降下を開始する

 

東郷が所属する統合機構軍は70年代に宇宙人からの接触を確認していた

しかし宇宙人の目的が地球の引き渡しであったため、早々から抗戦を予定していた

東京に進行してきた場合の対抗策として第一次防衛ラインは高度250000メートルでシャトルによる核及びレーザー砲での攻撃、第二次防衛ラインは太平洋上高度10000メートル米第七艦隊の戦闘機による迎撃、第三次防衛ラインは航空自衛隊機とナイキ2個群よる立体防空を準備していた

そして重要な情報として宇宙人の操る戦艦等は全て生体兵器であると言う事を共有していた

 

バディアの動きを受け第一次防衛ラインのシャトルが攻撃を行うが全くダメージを与えることが出来ず逆にシャトルは戦艦に捕食されてしまった

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哲也を見つけ出したカームは彼の部屋に乗り込んでいったが、カームは彼女と切り結んだ哲也の事の名のある武官と勘違いしていた・・・

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**********

 

東郷達が所属する組織の長である指導者ネオは裏から世界を掌握しており、今回の地球防衛にも深く関係していた

ネオは特殊な能力でバティアの戦艦の能力を封じ込め本来持っている防衛能力を無力化してしまう

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無敵ともいえる能力を奪われたバティアの戦艦はなすすべなく戦闘機の爆撃で撃墜されてしまうが、生体兵器である戦艦が生命の危機を感じた時に放出するエネルギーはによって太平洋上の艦隊はおろか日本列島までが吹き飛ばされてしまう

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哲也の説明を信じず狭い部屋の中で剣を振り回すカームバティアから戦艦の爆発で日本が吹き飛ぶと連絡が入り急いで哲也を偵察機に連れて脱出を試みるがその直後猛烈な衝撃波が襲い掛かって来た

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亜紀雅人に連れてこられたのはなんとソ連のシベリア

そこで赤く燃える東の方角を気にすると雅人はとんでもない事を言ってきた

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「日本が・・燃えているんだよ」

事情を説明された亜紀はその場に泣き崩れるが、そこへ指導者ネオの使いが現れ彼女をネオの元に案内すると言ってきた

 

**********

読切・鳥 収録

 

2巻に続く

 

◇感想

新しいの(古い?)入ります

真鍋氏の作品は結構好きで読んでいるのですが、これが出発点でした

70〜80年代に流行った宇宙からの新略モノです。グロい戦艦はキャラは真鍋氏のオハコ(笑)ですが、時代の割に勧善懲悪でなくめまぐるしく変わる展開が魅力の作品です。

チートなんてどこ吹く風の無力な主人公・哲也。カメラマンの設定すら使ってもらえずただただ右往左往します。

しかし、結構向こう見ずな性格で異星人のカームにも物怖じせず噛み付いていき馴染んで(?)いきます。

宇宙人に遭遇し殺されかけ町が破壊された割にはあまりメンタルには来ていない哲也は主人公向きなのかもしれませんね(笑)まっすぐ前を見て!

カームも全宇宙の支配者一族らしく弱者は滅んで当然と言うスタンスで哲也とはガッツリ平行線です。育ちの良さとわがままさが良く出ています

何気に宇宙人の侵略は大事件なのですが、世界を裏で牛耳っている者がいるっていうのも中々に大事件な気がします。

哲也vsカーム、地球vsセント・エバスキュレーゼこれに絡む指導者ネオと地球戦力・・・・1巻から混沌としております

 

 

村枝賢一 俺たちのフィールド(34)完

アルゼンチン戦遂に決着!激闘の末に和也が掴んだものは勝利か⁈敗北か⁈そして、物語は4年後へ・・・

 

発行日 1999年2月15日

掲載誌 小学館 週刊少年サンデー

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◇登場人物(新規と変更)◇

 高杉和也(たかすぎ かずや)

強烈なキック力が武器のMF アルゼンチンに武者修行経験を経てJリーグへ バンディッツ東京所属

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●騎場拓馬(きば たくま)

和也の親友 テクニシャンなFW リザーブ・ドッグズに参加

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森口愛子(もりぐち あいこ)

和也の同級生 友達以上恋人未満の関係 TV局でアルバイトをしている

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磯野拓郎(いその たくろう・DF)

和也と共にアルゼンチンに修行に行く リザーブ・ドッグズに参加

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リザーブドッグズ

●伊武剣輔(いぶ けんすけ・FW)

日本代表のエース

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●槌矢郡司(つちや ぐんじ・DF・博多デルフィネス)

●寺本徳二(てらもと とくじ・FW・博多デルフィネス)

●緑川かおる(みどりかわ かおる・FW・ヴェルディ

●国分烈(こくぶ れつ・FW・フリューゲルス

●濱田英二(はまだ えいじ・MF・マリノス)

●尼崎香太郎(あまさき こうたろう・MF・パープルサンガ)

末次浩一郎(すえつぐ こういちろう・GK・ACミラン

 

日本代表

鹿野監督

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井浜(DF)

巻園(MF)

●桜場(FW)

 

★アルゼンチン代表

●ダミアン・ロペス(FW)

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●リカルド・ゴードマン(GK)

アベルレドンド(MF)

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★その他の登場人物 

高杉貫一(たかすぎ  かんいち)

和也の父親  実業団のヤマキ自工所属 事故で逝去

和也の母

貫一、和也の良き理解者

時任あきら

フリーカメラマン 和也をアルゼンチンに連れて行った人物

エリサ・ロペス

ダミアンの妹

 

 

◇INDEX&あらすじ◇

 

第318話 拓馬のプライド

 

アベルダミアンの指示を忠実に守り拓馬を退場させるつもりでタックルを仕掛けていく

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一度、二度・・・削って行くが、拓馬は折れる事なく和也にパスを送り続ける

四回目のチャージで拓馬は決定的なスルーパス和也に送りながら、タックルしてきたアベルの顔に肘を落とす

「四つ・・か

 四回足を削られて・・一回のチャンスボール・・

 まあまあ・・やな・・ 

 俺の足がなんぼ削られてもな、削られた何分の一何十分の一かがチャンスになって、和也を生かす・・・

 この足についたキズは、俺だけの勲章や・・

 折りたかったら、なんぼでも折りにこい!!」

 

第319話 再生の瞬間(とき)

 

ピッチで躍動する日本代表をベンチで黙って見つめる伊武

Jリーグ開幕、日本代表の躍進の中心で活躍してきたエースは、4年前のドーハで止まったままの時間が存在した

それを迎えに行くためについに伊武はピッチに入る

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フィールドの中央には4年前のドーハにうずくまったままの自分の幻がいた

その幻の背中に声をかける・・

「よう・・待たせたな・・迎えに来たぜ・・・」

 

坂田の負傷交代で得たフリーキック伊武が挨拶代わりのキックを披露する

 

第320話 限界・・・!?

 

伊武の鋭いキックはリカルドに弾かれるが、伊武の復活で士気の上がるリザーブ・ドッグズ達が一気呵成にアルゼンチンゴールに襲い掛かると最後はタクローがアクロバティックなヒールでゴールに叩きこむ

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日本代表 2 - 1 アルゼンチン代表

 

しかしピッチでは尼崎が体力の限界を迎え倒れ込むと、心配して駆け寄った和也が不安にかられ辺りを見回すと和也伊武以外の選手の消耗は相当なものであった

もう日本に闘う余力が無いと判断したダミアンだったが、ドリブルを阻止しに来たのは先ほど倒れた尼崎と前半にボロ負けした槌矢でその目はまだ死んでいなかった

 

第321話 NO DAMAGE

 

必死に守るだけでなくマイボールになると尼崎槌矢も上がって行く

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和也は一度ガス欠し、伊武の足も万全ではなく他の選手は満身創痍

一目見て総崩れ目前の日本代表のはずが、GK末次が喝を入れるとまた全員がハードワークし始める

信じられない物を見るようなダミアンだったが、彼も全てを捨ててこの試合に臨んでおり並々ならぬ覚悟は日本代表に勝るとも劣らなかった

 

後半42分 ゴール前で得たフリーキックダミアン末次に反応すらさせずゴール隅に突き刺した

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日本代表 2 - 2 アルゼンチン代表

 

ガッツポーズを決めるダミアンが振り向くと既にボールはセンターサークルにセットされ全員がポジションについていた

オラ・・早く戻れよ!!

 早くしねぇと得点する時間がなくなっちまうだろうが」

 

第322話 無情の笛

 

試合終了間際になって和也がゴール裏に目をやると、いつものサポーターに加え、バンディッツの仲間、高校時代の仲間までがスタンドで声を枯らしていた

そしてそこにハーフタイムでスタジアムを出た愛子の姿を認めると和也のモチベーションは天井知らずで上がっていた

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仲間の声援を力にする和也に対し、ダミアン和也ダミアンとの約束を守った日から肉親のエリサとの縁まで切って孤独に力を研ぎ澄ましてきていた

自分の力しか信じないダミアン伊武のボールを奪うと個の力で日本ゴール前まで侵入していき寺本もかわしていく

ゴール前で1対1になった末次は失点確実な状況に対し、敢えてダミアンをファウルで倒しPKでゴールを阻止しようと考えるが末次に出されたカードは「レッド」であった

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茫然とする末次和也が歩み寄る

「末次・・グローブ・・貸せ

 おまえの代わり・・・俺が・・やる」

 

第323話 好敵手(ライバル)

 

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和也が集中を高めながらゴール裏を見上げると愛子と目が合う

「止める・・・さ

 なんせムチャクチャに・・・よ・・・

 ムチャクチャ惚れちまった女が・・あそこで俺を見てるんだ・・・

 カッコ・・つけねえと・・なあ」

 

後半ロスタイム、PK、初めてのGK・・・それでも敗北を認めない和也の目に一瞬気後れするダミアンだったが、それでこそ自分のライバルだと認め限界まで士気が上がって行く

ダミアンのゴール隅を狙った渾身のキックを和也はダイビングし両手でガッチリキャッチする

そしてその目は即座に反撃を見ていた

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第324話 奇跡

 

和也スローイングを送ったのは緑川

彼が疲労困憊のフリをして自分が活躍するための体力を残していることを知っていた

そして自分が着ているGKユニフォームを指して末次を見る

「上がるぜ!!おまえもいっしょだ!!」

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片道切符の総攻撃

その雄姿を涙ながらに実況するモロ岡

「今・・・彼らは・・

 サッカーを通じてかかわりあったり競いあったり・・憧れたりしている人々の代表として・・・フィールドにいます

 サッカーにかかわったスベテの人々の破片をまとって・・

 彼らは今・・戦っています!!

 彼らは「私」です!!「私たち」です!!

 だから頼む・・・勝って・・勝ってくれ・・

 勝ってくれたら、死んでもいい」

 

その放送を日本で見ている和也の母も、

「あの小さい球が・・こんなにも多くの人の運命を変えるのね・・ほんとに・・ねえ・・」

 

アベルに競り勝った拓馬からサイドのタクローへ、そしてタクローがゴール前に上げると駆け込んだ和也と迎え撃つダミアン

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競り合いは互角でボールは高くクロスバーを飛び越えるかと思われたその時、和也は咄嗟にオーバーヘッドでボールを捉えるとボールは地面に跳ね返りゴールネット上部に突き刺さった

突きあげた和也の右こぶしに皆の手が重なって行く

 

最終話 「俺たちのフィールド

 

結局アルゼンチンに勝利した日本の代償は大きく、続くクロアチア、ジャマイカに敗れ日本のワールドカップは終わった

ダミアンのPKで右手を骨折した和也も、人知れず愛子と手をつなぎフランスを後にした

 

・・・そして2002年・・

コリア・ジャパン・ワールドカップの日本戦にリザーブ・ドッグズが再集結していた

騎馬拓馬(アトレチコ・マドリー

槌矢郡司・寺本徳二(ドルトムント

尼崎香太郎(モナコ

国分烈(フェイエノールト

緑川かおる(パルメイラス

濱田英二(モンテディオ山形

磯野拓郎(フィオレンティーナ

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そしてダミアン・ロペス(インテルと再戦を約束し帰国した高杉和也(フィオレンティーナとその横には息子の貫雄・・・は母・高杉愛子によって強制退場させられる

率いるのは伊武剣輔監督

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息子の目に自分の雄姿を焼き付けるべく、和也の新しい戦いが始まる

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◇感想

最終巻で印象的だったのは和也が変なゾーンに入らず普通な感じでちゃんとサッカーしてることでした。内面的にはアドレナリンMAXなんでしょうが。

基本和也、拓馬、タクローがこの漫画の中心人物なのは間違いないですが、何気に伊武も後半の主人公枠に入ってくる活躍でした。リーダーシップと行動力、そしてブレない濃いキャラは若い三人では醸し出せない厚みを物語に与えてくれました。ケガで消えてしまったのは痛かったですね。

末次も準レギュラーのポジションにはいましたが、出る消えるが激しくちょっと存在感不足でした。最後はガチでゲームからも消えてしまいました(笑)

そして愛子も最後で一気にまくってきましたが、末次以上に中判で消えすぎましたね。アルゼンチンについて行けば面白かったのにと思います。待つ女が長すぎた。

いちいち突っ込みましたがサッカー漫画だから現実のサッカーに忠実に描かなければいけない訳ではなく、これはこれで男が闘うサッカー漫画としては良かったのかなと思います。欲を言えば現実を超えて予選突破してもよかったのかなぁと・・・。

現実のサッカーがそれなりに躍進してからは逆にフィクションの世界が萎縮してしまって世界の強豪をなぎ倒してワールドカップを優勝するとかは気配すら無くなってしまったのは残念です。いつかまたそういう突き抜けた漫画が出る事を願いつつ。

 

 

 

村枝賢一 俺たちのフィールド(33)

4年ぶりに再戦した二人は最高の舞台で火花を散らす!!主導権争いを繰り広げる和也とダミアンだったが接戦の中で力の差が綻びとなって出る!?

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発行日 1999年1月15日

掲載誌 小学館 週刊少年サンデー

 

◇登場人物(新規と変更)◇

 

 高杉和也(たかすぎ かずや)

強烈なキック力が武器のMF アルゼンチンに武者修行経験を経てJリーグへ バンディッツ東京所属

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●騎場拓馬(きば たくま)

和也の親友 テクニシャンなFW リザーブ・ドッグズに参加

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森口愛子(もりぐち あいこ)

和也の同級生 友達以上恋人未満の関係 TV局でアルバイトをしている

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磯野拓郎(いその たくろう・DF)

和也と共にアルゼンチンに修行に行く リザーブ・ドッグズに参加

 

リザーブドッグズ

●伊武剣輔(いぶ けんすけ・FW)

日本代表のエース

●槌矢郡司(つちや ぐんじ・DF・博多デルフィネス)

●寺本徳二(てらもと とくじ・FW・博多デルフィネス)

●緑川かおる(みどりかわ かおる・FW・ヴェルディ

●国分烈(こくぶ れつ・FW・フリューゲルス

●濱田英二(はまだ えいじ・MF・マリノス)

●尼崎香太郎(あまさき こうたろう・MF・パープルサンガ)

末次浩一郎(すえつぐ こういちろう・GK・ACミラン

 

日本代表

鹿野監督

井浜(DF)

巻園(MF)

●桜場(FW)

 

★アルゼンチン代表

●ダミアン・ロペス(FW)

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●リカルド・ゴードマン(GK)

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アベルレドンド(MF)

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★その他の登場人物 

高杉貫一(たかすぎ  かんいち)

和也の父親  実業団のヤマキ自工所属 事故で逝去

和也の母

貫一、和也の良き理解者

時任あきら

フリーカメラマン 和也をアルゼンチンに連れて行った人物

エリサ・ロペス

ダミアンの妹

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◇INDEX&あらすじ◇

 

第309話 夢・・・

 

巻園桜場が攻撃の際はフリーマンの和也をサポートすべく左右を幅広く走り回り、守備になれば最後尾まで下がってサイドをケアしていた

FW殺しの作戦に伊武が毒を吐くがこれは拓馬が決めた作戦でった

奮闘あえなく桜場が力尽きると彼は朦朧とする意識の中でアルゼンチンに勝利する夢を見ていた

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和也はその夢を正夢にする事を桜場に誓うのであった

 

第310話 対峙する両雄!!

 

限界まで消耗した桜場巻園に代わって緑川国分が投入される

勝った幻覚を見ている桜場緑川が揶揄するが和也はそれを真っ向から否定する

「夢を見てもいい・・・

 そしてその夢を叶えちまってもいいんだよ!!

 それがワールドカップだろ!」

 

スイッチが一段階上がった和也は運動量をさらに増し攻守に動き回ると、それをフォローするために拓馬たちも更に運動量を上げていくがその負荷は相当なものであった

 

アルゼンチンのマーカーすら振り切った和也の前にダミアンが立ちはだかる

 

第311話 今こそ決着を!

 

ダミアンは監督のオーダーを無視して和也のマンマークにつく

命令無視に怒り心頭のカサレラ監督だったがキャプテンのシメオーネに二人の伝説となっている因縁を知らされるが前半で逆転しなければ交代させ二度と代表のユニフォームを着せないと宣言する

シメオーネからダミアンへ監督の意向が届くとダミアンの口元には笑みが浮かんでいた

そしてダミアン和也に向き直り叫ぶ

「カズヤ!!俺もだ!!

 俺もこの時を待っていた!!」

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第312話 誤算

 

カサレラからのプレッシャーを意に介さずダミアンはアルゼンチンに総攻撃の指示を出し日本ゴールを狙っていく

覚醒した和也ダミアンの動きに完璧についていき決定的な仕事を許さずにいた

ダミアン和也も4年前の出会い、そして2年前の邂逅からこの時だけを待っていた

食い下がる和也ダミアンの口元に笑みが浮かぶ

「 俺もだ・・・この4年間待ち続けたぜ

 だからそう慌てるな・・・!!

 ジックリと楽しもうぜ」

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日本ゴール前でダミアンがボールをキープするがその前にはもちろん和也の姿が!

右に交わしシュートの体制に入るが和也がブロックに入ると、ボールを左に回し再びシュートモーションに入るがそこにも和也が反応する

シュートをブロックして攻撃を弾き返すかと思いきや突然和也の体が力なく崩れ落ちる

ダミアンのシュートはそのままゴールに突き刺さるがフィールドの全員がゴールより和也の異変に茫然としていた

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日本代表 1 - 1 アルゼンチン代表

 

第313話 ひとつになる思い

 

桜場達の数倍走っていた和也にも遂に限界が訪れる

これに一番憤ったのはダミアンだった

ピッチリポーターの愛子和也の前に割って入ると歯ぎしりをして悔しさを露わにした

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10人で守備一辺倒となった日本代表だったがダミアンのマークは槌矢が買って出てファウル覚悟のチェックを続けていた

前日、体調が上がらない和也愛子は心配していたが和也超回復の波は来ていると説得していた

ただ、時間が足りない・・・と

 

木室監督代行和也の交代も示唆するが和也はすぐにでもピッチに戻ると主張するが足の痙一向に収まらない

意識を取り戻した桜場が少しでも回復するようにと足をマッサージし始めると、他のベンチメンバーも次々に和也のケアを手伝い始める

和也は悔しさに涙をこらえ唇を噛みながら足の回復を待つ

 

第314話 凡人の意地だ・・・!

 

ダミアン槌矢の必死のマークをものともせず前半の内に3-1にすると宣言する

槌矢の必死さに寺本も身体を張って応え、後半ロスタイムも5分を超えていく

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ダミアンを5分抑えきった槌矢は限界まで消耗していたが、ここで和也が回復しピッチに戻ってくる

 

第315話 帰還

 

前半残りロスタイムが1分

皆が和也を待ち望む中、愛子はたまらずピッチに入って行き和也を制止するがその手は乱暴に振り払われる

「ジャマ・・・・すんな・・・・」

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足が痙攣していたとは思えないダッシュで駆け上がると、拓馬とのワンツーから緑川にスルーパスを出すがシュートはバーに弾かれる

リカルドが安心する暇もまく、上がって来た和也が跳ね返りをヘディングシュートするがこれはリカルドがセーブし前半を終了する

 

第316話 もうヤダ・・・・

 

前半ですでに満身創痍の日本代表であったが、頼みの綱の和也はメディカルチェックで何か言われるのを恐れ、近くの空き部屋へと逃げこむ

そこには試合中にピッチに入ってしまった為、会場を追い出された愛子がスタッフに待機させられていた

前半の最後は意識が飛んでしまっている和也は、預けていた「元気の袋」を返してもらおうとするがそっけない愛子の態度にケンカ腰になってしまう

愛子愛子和也の事を一番に考えてきたが、これ以上色々な事をガマンして和也の為に頑張ると自分が耐えらなくなるとたまりにたまったうっぷんを爆発させる

なんとかなだめたい和也だったが後半開始時間が迫り部屋を出ようとすると、突然愛子和也の顔を引き寄せて唇を重ねるのだった

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第317話 必ずそこに・・・

 

和也の情事はピーピングタクローによって瞬く間にチームメイトの耳に入る

後半開始直前のセンターサークルでは拓馬が女の扱いでお説教を始めるとまだ愛子への気持ちの示し方がわからない和也の尻にタクローがケリを入れる

「・・・サッカーして見せればよかタイ

 ニーちゃんそれしか能のなかバイ」

 

拓馬も少年時代の出会いから数百、数千回パスを送った相手にピンポイントのパスを送り日本の攻撃を演出していく

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ここでダミアンの指示によりアベルが投入される

狙いは・・・ゲームメーカーの拓馬であった

 

34巻に続く

 

◇感想

次々と倒れていく仲間の意志を酌みながら突き進む和也

しかしその推進力は忽然と尽きてしまう

それでも和也の復帰を信じて疑わない仲間たちの為に和也は鬼神となってピッチへと帰って来る・・・そして、ダミアンには喜ばれ愛子に愛想を尽かされる

 当然ですわな(笑)

クライマックスの試合中にライバルとの激闘と幼馴染との恋愛の決着をぶっこんできました

和也的にはかなりお腹いっぱいな事でしょう

気まぐれな和也を二人の男と女がひたすら待ち続けるちょっとアブな展開ですが、和也が選んだのは・・・試合です(当たり前)

試合ほったらかしてスタジアムの外に愛子を追いかける展開はさすがになく、いきなりの恋愛フラグも拓馬とタクローが上手い具合にまぜっかえしてくれました

本当はここに貫一がいて和也を更にいじっていれば素敵な光景なんだろうなと思ったりしました(年齢的に無理か)

 

 

 

村枝賢一 俺たちのフィールド(32)

ワールドカップ本戦まで残された時間はあとわずか!各々が更なるレベルアップを要求される中、和也と拓馬はひとつの賭けに出る!!

 

発行日 1998年12月15日

掲載誌 小学館 週刊少年サンデー

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◇登場人物(新規と変更)◇

 

 高杉和也(たかすぎ かずや)

強烈なキック力が武器のMF アルゼンチンに武者修行経験を経てJリーグへ バンディッツ東京所属

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●騎場拓馬(きば たくま)

和也の親友 テクニシャンなFW リザーブ・ドッグズに参加

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森口愛子(もりぐち あいこ)

和也の同級生 友達以上恋人未満の関係 TV局でアルバイトをしている

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磯野拓郎(いその たくろう・DF)

和也と共にアルゼンチンに修行に行く リザーブ・ドッグズに参加

 

リザーブドッグズ

●伊武剣輔(いぶ けんすけ・FW)

日本代表のエース

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●槌矢郡司(つちや ぐんじ・DF・博多デルフィネス)

●寺本徳二(てらもと とくじ・FW・博多デルフィネス)

●緑川かおる(みどりかわ かおる・FW・ヴェルディ

●国分烈(こくぶ れつ・FW・フリューゲルス

●濱田英二(はまだ えいじ・MF・マリノス)

●尼崎香太郎(あまさき こうたろう・MF・パープルサンガ)

末次浩一郎(すえつぐ こういちろう・GK・ACミラン

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日本代表

鹿野監督

井浜(DF)

巻園(MF)

●桜場(FW)

 

★アルゼンチン代表

●ダミアン・ロペス(FW)

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●リカルド・ゴードマン(GK)

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アベルレドンド(MF)

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★その他の登場人物 

高杉貫一(たかすぎ  かんいち)

和也の父親  実業団のヤマキ自工所属 事故で逝去

和也の母

貫一、和也の良き理解者

時任あきら

フリーカメラマン 和也をアルゼンチンに連れて行った人物

エリサ・ロペス

ダミアンの妹

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◇INDEX&あらすじ◇

 

第299話 暴走するプライド

 

宮村に突っかかってきた選手の名はアベルレドンド

アルゼンチン代表の当落線上にいた所を彼の特徴を見抜いたダミアンに抜擢された選手である

その為アベルは自分を引き上げたダミアンを崇拝し、そのダミアンと互角の勝負を演じた日本人・高杉和也を敵視していた

その場はリカルドの仲裁で何事もなかったが、迎えたキリンカップ当日アベル和也ダミアンより下だと証明することに執念を燃やしていた

 

第300話 静かなる牙

 

アベルはトラップミスに見せかけて誘い込んだ宮村の顔面を掻き切ったり、チェックに来た井浜のヒザにその気になれば折れるケリを入れるなど和也から見れば懐かしきアルゼンチンそのものであった

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やりたい放題のアベル和也は下がって対応しボールを奪う

しつこく食い下がるアベルを従えて上がる和也だったが、パスコースが見つからず一瞬躊躇すると、アベルはその隙を見逃さず和也の体重がかかったヒザに横からタックルをお見舞いする

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大けがを負わせた手ごたえがあったが、和也は何事もなかったように立ち上がって来た

このようなやり取りに慣れている和也を見て、拓馬和也が本人も知らないうちに周りのレベルに合わせ本当の力を発揮していないと確信する

 

第301話 糸口見ゆ!

 

アベルはこの試合で和也を完全に潰してしまおうと画策し、執拗に和也を狙い続ける

アベルの猛攻をしのぎながら和也拓馬に言われたリミッターを外す事を考えていた

徐々に集中が高まり、中盤で尼崎にボールを預けると一旦ゲームから消えゴール前を目指す

それに気付いた拓馬が尼崎にボールを出すよう指示を出す

ゴール前のポッカリ空いたスペースに和也が飛び込むと、アベルがその出した足を狙いに行くが既にリミッターが外れていた和也は空中で交錯した後わざとアベルの上に落下し肘を顔面に落としていく

 

第302話 やるべき事

 

試合は0-3で敗れメディアには散々叩かれた日本代表であったが、和也拓馬はなんとなく次のビジョンを共有していた

一方、フランス・トゥールーズではあきら末次がアルゼンチンの非公開練習場に侵入しダミアンの状況を探っていた

二人が目にしたのはオーバーワークでやせ細り立つのもおぼつかない状態でトレーニングを続けるダミアンの姿だった

明らかな調整ミスと察しながら末次が忍び込んだ実況ルームからファインダーを向けると・・・何とピッチにいるダミアンと目があってしまう

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その集中力からオーバーワークとは違う何かを感じた末次

「このままじゃダメだ・・・日本は・・・そして・・」

 

日本では和也が独断でフランスへと旅立っていた

 

第303話 拓馬の挑戦

 

和也を旅立たせた上で拓馬には自分なりの決意があった

日本代表の合宿で和也の事を報告すると伊武和也が抜けたチームには落胆と混乱が大きく見えていた

それではいけない、自分たちが強くならねばと拓馬は主張する

「全力を尽くしてもこれ以上強くなれんヤツは、頼むから、今スグ日本代表やめてくれ・・・」

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これには他のメンバーも黙っておらずグラウンドに出て力の主張合戦が始まる

「俺は 和也を・・・越えたと思えた事なんかない・・・

 けど・・や、けど俺は・・・

 和也を越えんでもいいと思ったことは・・・ただの一瞬だってないんや・・!!」

 

第304話 トゥールーズの二人

 

和也の後を追いかけフランスまで来てしまった愛子

和也が旅立った後、拓馬に「お前は何を手に入れたいんや」と言われた事を考え続けていた

和也の写真を片手に探し歩くが見つからず、トゥールーズのスタジアム周辺のホットドック屋に立ち寄った愛子はそこでホットドックを焼く和也と再会を果たす

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和也はホットドック屋の主人の家にバイトを兼ねて泊まり込みしながら毎日トレーニングを続けていた

それはダミアンが行っていたオーバーワークと全く同じ作業であった

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その姿を見つめながら愛子拓馬の問いの答えを見つける

「・・・和也・・私の・・私の欲しいもの

 それはね、あんただよ・・・和也・・

 しかも・・勝利を・・あんたの一番欲しいものを手に入れた・・和也」

 

第305話 賭の明暗

 

1998年6月14日

W杯・フランス大会 Hグループ・第一試合 日本対アルゼンチン

 

試合に向けて筋肉を調節する「フィジカル・コンディション」を最高の状態でやり切ったダミアンに対し、日本代表に合流した和也の表情は明らかに調整の失敗を物語っていた

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しかし、長年スタジアム前で選手を見て来たホットドック屋のオヤジだけは和也が見せた表情に勝利を確信していた

 

第306話 衝撃の幕開け(キックオフ)

 

記念すべき日本のワールドカップ緒戦

GK 末次

DF 槌矢 寺本 タクロー 濱田

MF 高杉 騎馬 尼崎 坂田

FW 桜場 巻園

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このオーダーは監督代行として同行していた木室和司鹿野監督から指示を受けたものであった

そしてベンチには伊武の姿もあった

鹿野監督は試合の全てを選手たちに託し、自分の役目は終わったと言いきりチームに合流することはなかった

試合が始まると和也はFWバティスタからボールを奪い一気にカウンターに出る

拓馬のスルーパスには和也ダミアンが反応していたが、ボールを早く受けるコースに変更した和也が一歩先に追いつきアルゼンチンゴールを揺らす

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日本代表 1 - 0 アルゼンチン代表

 

第307話 どんなもんや

 

和也拓馬の期待に応えゴールを決めて見せた

次は自分の番と共に猛特訓した仲間と機動的な守備を見せアルゼンチンの攻撃を封じていく

ボールを奪うと拓馬を中心としたコンビネーションで一気にボールをゴール前に運び空いたスペースに再び和也が飛び込んでいく

このシュートはダミアンがブロックするが世界トップクラスのアルゼンチンに引けを取らない機動性を披露した拓馬もまた和也の期待に応えた

 

「どんなもんや・・・」

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その二人の雄姿に実況席から愛子は細める

そしてもう一人スタンドから和也を見つける視線

「カズヤ・・・よくそこまでレベルアップしたと思うわ・・

 けどさ・・・

 あんま調子に乗ってジャレつきすぎると食い殺されちゃうよ・・・

 兄キにさ・・・」

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第308話 狼目覚めし!

 

日本に劣勢のアルゼンチンに喝を入れるべくエリサはスタンドで観客をあおると、その怒号を受けてアルゼンチン代表の動きが活性化する

中でもなりを潜めていたダミアンのスイッチがついに入り、槌矢尼崎の二人を同時に吹き飛ばし坂田を置き去りにすると拓馬和也さえもあっさりと抜き去ってシュートまで持って行く

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和也が回り込んでシュートをブロックすると、じわじわと世界最強の選手と闘っている実感が湧きあがってきた

 

33巻に続く

 

◇感想

 来ました!ワールドカップ!!

早速当たりました!アルゼンチン!

この巻は拓馬の暗躍(?)著しいですね

日本代表の合宿で「うまくなれなければやめてくれ」なんてセリフ言ったらフルボッコですよ、しかも間に「頼むから」入ってます

さすがに選び抜かれたメンバーで極限の予選を戦った為、底上げの戦力は追加されませんでした

リーグ編の時にケガしてるけど代表クラス的な人を寝かしとけばよかったのにと勝手に思ってますが、それにしても宮村はヒドイ・・・

そしてエリサがナイスな感じになって再登場です

髪の毛が鬱陶しいのは多分家系でしょう(笑)

物語はいよいよクライマックス

和也とダミアン、和也と愛子の人間模様も佳境に入ってきました

ダミアンとの決着は着くのか(残り3巻)

愛子との距離を縮めきれない和也に春は来るのか!?

 

 

村枝賢一 俺たちのフィールド(31)

伊武の身を呈した勝越し弾でワールドカップに手がかかる!!覚醒した和也は日本を勝利に導けるのか!?

 

発行日 1998年10月15日

掲載誌 小学館 週刊少年サンデー

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◇登場人物(新規と変更)◇

 

 高杉和也(たかすぎ かずや)

強烈なキック力が武器のMF アルゼンチンに武者修行経験を経てJリーグへ バンディッツ東京所属

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●騎場拓馬(きば たくま)

和也の親友 テクニシャンなFW リザーブ・ドッグズに参加

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森口愛子(もりぐち あいこ)

和也の同級生 友達以上恋人未満の関係 TV局でアルバイトをしている

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磯野拓郎(いその たくろう・DF)

和也と共にアルゼンチンに修行に行く リザーブ・ドッグズに参加

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リザーブドッグズ

●伊武剣輔(いぶ けんすけ・FW)

日本代表のエース

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●槌矢郡司(つちや ぐんじ・DF・博多デルフィネス)

●寺本徳二(てらもと とくじ・FW・博多デルフィネス)

●緑川かおる(みどりかわ かおる・FW・ヴェルディ

●国分烈(こくぶ れつ・FW・フリューゲルス

●濱田英二(はまだ えいじ・MF・マリノス)

●尼崎香太郎(あまさき こうたろう・MF・パープルサンガ)

末次浩一郎(すえつぐ こういちろう・GK・ACミラン

 

日本代表

鹿野監督

井浜(DF)

巻園(MF)

●桜場(FW)

 

サウジアラビア代表

ハメド・ジャバド(MF)

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アブドゥル・アルハサリ(FW)

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●アリ・アミン(FW)

ファハド・フセイン(FW)

 

★アルゼンチン代表

●ダミアン・ロペス(FW)

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●リカルド・ゴードマン(GK)

 

★その他の登場人物 

高杉貫一(たかすぎ  かんいち)

和也の父親  実業団のヤマキ自工所属 事故で逝去

和也の母

貫一、和也の良き理解者

時任あきら

フリーカメラマン 和也をアルゼンチンに連れて行った人物

コージ

和也達が所属していたサッカークラブの後輩

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◇INDEX&あらすじ◇

 

第290話 目覚め

 

伊武ハットトリックを達成した代償に右足首を骨折して交代となる

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ジャバドはうずくまる伊武の行動を遅延行為だと審判にアピールすると、ジャバドの思惑通り怒り狂った日本は冷静さを失い一触即発の状況になっていたが、和也だけはその行為で何かが目覚めていく

「 試合。しようぜ。」

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妙に冷めた和也の発言に毒気を抜かれた日本代表は再び集中して試合に戻って行く

和也は守備を尼崎に任せ前線へ上がって行くと、鹿野監督もその意図を理解し最後のカードとなる緑川国分を切って行く

 

第291話 セカンド・ウィンド

 

拓馬はいち早く和也の変化に気付いていた

「かおる。ガンガンセンタリング上げるから、こっからおまえがエースだ!!」

「頼んますよ、国分さん。パス出したらスグにあんたの超俊足で詰めて欲しい。一番頼りにしてんスから!!」

「拓馬!!おまえは左をつくってくれてる。・・・頼むぜ!!俺はおまえしか信用できねー!!」

 

誰を本当に信用しているのか問い詰める拓馬和也は答える

「自分自身だ・・・!!伊武さんが・・・そう教えてくれた・・・」

 

サウジの攻撃をしのぐと和也は全員に上がる事を促す

その目が語っていた

「上がれ・・・!!俺が、勝たせてやる・・・!!」

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サウジDFを前に思わせぶりなプレーをする和也ジャバドは狙いを絞る事が出来ず、タクローからのセンタリングを緑川がヘッドでネットを揺らす!!

 

第292話 死闘、そして・・・

 

緑川のゴールは桜場オフサイドポジションによって無効となってしまうが、和也は意に介さず次のチャンスへと気持ちを切り替えていく

和也は周りの選手を支配し、周りの選手は和也の動きに注目し動き回る

和也を中心に統率され始めた日本代表は徐々にサウジアラビアを圧倒していく

はた目には分からない和也の変化に気付いている拓馬あきらは更に一段階レベルを上げた動きに背筋を寒くする

アジア屈指のプレイヤー、アブドゥル・アルハサリすらも寄せ付けずゲームを支配する和也はとどめを刺すべく国分への決定的なスルーパスを通す

国分のシュートはGKに防がれるがこぼれ球に桜場が詰めてこんどこそサウジを突き放し試合終了を迎える

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日本 4 - 2 サウジアラビア

 

日本代表は念願のフランスワールドカップ出場を手にする

 

第293話 祝福する手

 

マスコミが勝利の写真を撮りまくる中、あきらは自身の目のその画を焼きつける

「・・・フン。ファインダー越しなんか・・もったいなくって・・

 私は・・昔から・・この絵が・・

 この瞬間が見たかったんだ・・・」

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試合のトランス状態が抜けない和也の頭を大きな手がなでる

顔を上げると父・貫一和也の前に立っていた

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一瞬で我に帰ると貫一の姿は消えていたがその先のスタンドには貫一の遺影をもつの姿があった

ついに和也貫一との子供の頃の約束を果たしたのであった

 

そして和也は早くもワールドカップでまみえる強者たちに思いを馳せていた

 

第294話 オメデトウ・・・

 

日本へ帰国すると祝賀ムード一色であった

バンディッツの寮でも手荒い歓迎を受けた和也だったが、肝心の愛子へのお礼を言えずじまいであった

祝賀会を抜け出しグラウンドで思いにふける和也に不意に愛子が「オメデトウ」を言ってきた

お守りの中を見て以来、愛子を女性として意識してしまうようになった和也は二人っきりだと緊張してしまい何も言えずにいた

そんな和也の心中を知らないまま愛子は自分も男だったら和也と一緒にサッカーができたのにと愚痴ると和也は思わず・・

「女でいいよ・・・

 愛子・・おまえは・・女でいいよ・・」

 

第295話 オレのため

 

和也はまとまりのない言葉で愛子に自分の事を話し始めた

サウジ戦の試合後に父・貫一に会った事、父との関係のこだわりでサッカーを続けてきたが最近は父の事を思い出す事も少なく、最終予選の時もケガをしてまでチームを牽引してきた伊武の為にとなっていたが自分はそんな感情はほとんどなかった事・・・

 

「オヤジのためでもなきゃ・・・伊武さんのためでもなかった・・

 自分自身の・・・ためだ・・

 俺は・・俺だけのためにカァーーー・・っとなって・・最高の気分になりたいんだ・・」

 

そしてそれを抱え込みながら試合をした後は必ずくたくたになって愛子に会いたくなること・・・

その後に訪れた愛子とのキスのチャンスはタクローの闖入とあきらからの電話でご破算になってしまう

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あきらは衛星放送で現在アルゼンチン代表がワールドカップ出場権をかけてコロンビア代表と試合をしていることを教えてくれた

アルゼンチン代表は予選の結果が振るわず滑り込み枠を賭けての決戦を迎えていたが、ダミアン・ロペスは監督との確執からレギュラーを外され続けていた

しかしこの試合、ダミアンは自分から監督に頭を下げて出場を直訴していた

その出番は0-1で負けている後半、ようやくやってきた

今までの反抗的な態度と打って変わったダミアンに監督のカサレラが訝しむと、

「昔・・一つの約束をした・・

 それにその男は一歩近づいてみせた

 次は俺の番・・・それだけの事だ・・・!!」

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第296話 やった・・・・

 

やはりダミアンは別格だった

二人、三人のマークをものともせず同点とし、個人技で相手をねじ伏せ逆転のゴールも決めアルゼンチンをワールドカップへと導いた

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和也からその衝撃が抜ける事はなく、Jリーグの試合でもダミアンを意識したプレーをして観客をわかせていた

そして迎えたワールドカップ本戦・予選リーグの組み合わせ抽選会で、日本はアルゼンチンと当たる事が確定すると、和也の目からは自然と涙が溢れて来た

 

第297話 勝つぜ・・・!!

 

コージは自分にはサッカーの才能がないと諦めサッカーと距離をとっていた

そんな折、目の前に和也と愛子が現れ気持ちが少し揺らぎ始める

事情をしった和也コージを日本代表のメンバーが勝手に集まって練習している場所へと連れて行き、皆不安の中でもがきながらも明日の勝利を叶えるために練習に励んでいることを伝える

まだ自分が物事に全力で取り組んでいない事に気付いたコージは改めてサッカーを続ける事を和也に宣言する

 

第298話 寡黙な男

 

1998年5月、日本代表はキリンカップでアルゼンチン代表、スウェーデン代表とテストマッチを行う事が決定した

和也ダミアンとの再戦を期待したがさすがに本戦で当たる相手に手の内を見せてくるわけはなく来日するのは2軍だという情報に少し気落ちしてしまう

 

日本代表は新たにMF坂田(鹿島)とDF宮村横浜M)を加え試合前のレセプションに臨む

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2軍メンバーの中にレギュラーGKのリカルドを見かけた和也は旧交を温め盛り上がるが、一方で宮村はアルゼンチンの選手ともめ事になっていた

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32巻に続く

 

◇感想

ようやくワールドカップ出場です

桜場の岡野オマージュが現実のジョホールバルを彷彿させます

あれは名シーンだから入れたいよね

個人的にはあきらの仕事放棄もカッコいいけど

一瞬だけ愛子との接近シーンがありますが、そこは少年誌。未遂に終わり和也の顔は真っ赤でした(笑)

いくら20年前でもウブすぎる・・・

もう一度アルゼンチンに行ってリカルドに弟子入りしなければ

サッカー漫画とはいえ、女性に慣れてそうなキャラというか女の臭いがするキャラがいない。槌矢とか尼崎辺りが醸し出してほしい。意外に濱田とか(笑)

新キャラ宮本はアベルとの揉め事フラグ要員です。扱い悪っ!あと説明要員(汗)