日々是漫画也

70年代生まれが出会った漫画たちのあらすじ紹介

村枝賢一 俺たちのフィールド(9)

アルゼンチン修行で和也に芽生えたのは故郷・日本で誇りを胸に闘いたい気持ちだった。そして選んだ先は貫一が所属していたヤマキ自工だったが・・・。

 

発行日 1994年2月15日

掲載誌 小学館 週刊少年サンデー

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◇登場人物(新規と変更)◇

 高杉和也(たかすぎ かずや)

強烈なキック力が武器のMF アルゼンチンに武者修行に行く

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磯野拓郎(いその たくろう)

有明水産の選手で和也と一緒のアルゼンチンにやってきた

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 ダミアン・ロペス

ボカ・セントラルからリーベル・パシフィックに移籍した大型ルーキー 日本人が嫌い

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●騎場拓馬(きば たくま)

和也の親友 高校を中退してヤマキ自工に加入

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寺本徳二(てらもと とくじ)

和也と同世代のストライカー 博多水産所属

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石川(いしかわ)

貫一の後輩でヤマキ自工所属の選手

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間(はざま)

ヤマキ自工の正GK

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その他の登場人物 

高杉貫一(たかすぎ  かんいち)

和也の父親  実業団のヤマキ自工所属 事故で逝去

森口愛子(もりぐち あいこ)

和也の同級生 少年サッカー時代のチームメイト

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和也の母

貫一、和也の良き理解者

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時任あきら

カメラマン  和也達をアルゼンチンにスカウトする

ミゲーレ

ボカ・セントラルのキャプテン

リカルド・ゴードマン

リーベルの正GK アルゼンチン代表でもあり無失点記録を持つ

 

◇INDEX&あらすじ◇

 

第76話 ナットクいく決着・・・

 

得点勝負だけでなく力負けまで喫したダミアンは猛然とボカゴールに襲い掛かる

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しかし立ちはだかるのはやはり和也と更には迫りくる時間であった

ロスタイムに入り和也をかわし、ボカDFを薙ぎ払いダミアンは渾身のシュートを放つ

 

ゴール前に回り込んだ和也はダイビングヘッドで阻止しようとするがボールは和也もろともボカゴールに飛び込んでいった

 

ボカ・セントラル 2-2 リーベル・パシフィック 

 

引き分けでの試合終了後、ダミアン和也が得点後から意識が無くなっていた事を知らされ勝負にこだわったのは自分自身だったことを認識する

 

自分なりの決着をつけた和也のアルゼンチン修業は終わりをつげた

 

第77話 アディオス ハポネス

 

たった一試合、されど一試合

リーベルとの試合内容で和也の評価は一夜にしてうなぎ上りであったが、帰国の意志は変わらなかった

 

去り際にエリサが引き裂いたボールの代わりをプレゼントしてくれた

連れ添っていたダミアンが遠くから小さく呟く

「アディオス、ハポネス・・

 ・・・・いや・・・」

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飲み込んだ言葉の意味は図らずもチームメイトに事情を説明するミゲーレの言葉に含まれていた

「なあに大丈夫さ。「フィールド」に引いてあるのは国境じゃない。

 お互いが越えてくるためにあるセンターラインだろ。

 それはな、世界中の強者どもをつなぐのさ・・

 カズヤがフィールドにいつづける限り、また・・戦えるさ・・!!」

 

第78話 さりげなくただいま・・

 

さくら町キッカーズのコーチを兼業している愛子のもとにひょっこり和也(とタクロー)が帰って来た

和也は本条高校の同級生たちから拓馬ヤマキ自工の宿舎に入っていることを知らされる

自身もそこに身を置くつもりであったが、一緒にいたタクローに今後の事を聞くと白紙状態であることがわかった

そのタクローは深夜熊本に向けて旅立って行った・・

 

第79話 拓郎の帰郷①

 

熊本に帰ったタクローを出迎えたのは寺本徳二という福岡第三工業高出身の大型FWだった

高校選手権に出場後、J1(今で言うJ2)の博多水産に所属している彼は、同世代で自分より評価の高い和也拓馬・そしてタクローを勝手にライバル視していた

 

和也はアルゼンチンで拓馬には挑戦をシカトされ熊本に通う事32回目で遂に対面を果たすことができたが、当のタクローは憧れの律子が高校時代のキャプテンと付き合っていることを知り失恋のショックからサッカーがどうでもよくなっていた

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勝負する気のないタクロー寺本が取った行動は律子人質作戦だった(本人了解済)

 

第80話 拓郎の帰郷②


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寺本と2対2のハーフコートマッチを受ける事になったタクロー

最初こそタクローにおちょくられていたが、寺本の実力は本物であった

数時間闘っても決着がつかず、最後は体力に物を言わせた寺本に押し切られそうになった時タクローの中に和也の姿が浮かび上がる

 

今度はヤマキ自工の高杉和也と一緒にサッカーをやる!

これが新しいタクローの目標であった

寺本との勝負を棚上げしタクローは一路東京を目指す!

 

第81話 待ってろよ Jリーグ

 

拓馬から送られてきたJリーグのチケットを持ってスタジアムを訪れた和也愛子はその華やかに変わったプロサッカーを肌で感じ嫌でも上を目指すテンションは上がる一方であった

 

一方で和也の自宅を訪れた貫一の後輩に当たるヤマキ自工の石川和也の母にひとつのアドバイスを送っていた

「サッカーをしたいのなら・・

 「ヤマキ自工」はやめた方がいい・・」

 

第82話 ヤマキ自工かJリーグ

 

Jリーグ効果が裏目に出てヤマキは今シーズンのJ1で散々の成績だった

親会社も昇格を諦めている状態であった

石川和也の今後を案じて他チームへの入団を勧めてくれたが、和也の母は「やってみない限りリクツじゃナットクしないだろう」と和也の性格をわかっていた

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翌日ヤマキ自工の練習グラウンドに現れた和也はチームの正GKからヤマキの現状を聞かされる

そのもすでに移籍が決まっているクチであった

しかし和也は案の定、

「一度やってからじゃないとわかんないスよ!

 リクツじゃナットクいかないぜ!!」

の予見通りの宣言をする

 

更に和也の耳を疑わせたのは拓馬の「移籍話」であった

 

第83話 ヤマキへのこだわり

 

ヤマキは今期Jリーグへの昇格を逃したら準加盟を辞退する動きが出ていた

そうなればどれだけの成績を残そうが今後Jリーグへの道は閉ざされてしまう

 

「報われんアシスト、報われんゴール。

 そして報われん勝利や・・・

 俺はそれが空しくないなんて、もう言えんようになった・・!

 ええか和也、おまえのオヤジがいた頃のあのヤマキはもう・・マボロシや」

 

拓馬の経験からくる重い言葉は和也を気落ちさせた

そして目の前で行われている気の抜けたゲーム形式の練習を見て和也はついに堪えきれなくなった

タッチラインを割ったボールを拾い上げるとそのままのいるゴールへとロングシューシュートを叩きこむ

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「けどよ拓馬!

 それでも俺はヤマキで行くぜ!!Jリーグになあ」

 

第84話 怒りの紅白戦!!

 

和也は紅白戦に飛び入るとアルゼンチン仕込みの腕使いでヤマキの選手を薙ぎ払っていく

唯一反応できるのは拓馬のみで、その現状が更に和也をいらだたせていく

その怒りは敵チームだけでなく味方チームにも向けられ、容赦ない檄がグラウンドに響き渡る

スローインまでも・・甘いス・・

 甘いぜ・・イライラするぜ!!

 そんなんでホントはJリーグ行きたかったなんていえるのかよ!!」

 

試合は反則を越えた殴り合い交じりの衝突を繰り返していた

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それでもヤマキの選手では和也を止める事ができずにの守るゴールに突進していくが、その前に拓馬が立ちはだかってきた

 

第85話 伝わらぬ思い

 

 拓馬の守るゴールをリカルドすら反応できなかったドライブシュートであっさりとこじ開ける

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しかし和也の思いはヤマキの選手に通じる事はなくついには味方選手まで足を止めてしまう

それでも一人で戦おうとする和也に、キレたが和也を蹴り上げて試合は終了となる

ヤマキのメンバーが引き上げていったグラウンドで横たわる和也石川は和解するよう呼びかけるが、

「石川さん。オヤジなら・・

 オヤジなら謝りましたか?

 俺からは謝れないス。グズグズなんてしてらんないから・・

 アマチュアじゃないんだぜ。もう。」

 

父も踏みしめていたグラウンドを見ながら和也は決意する

「オヤジ・・みているか・・・

 俺はぜったいヤマキで、Jリーグに行くぜ!!」

 

引き上げた拓馬はロッカールームで一人ほくそ笑んでいた

「和也め・・ククク・・ようもうまくなりおったぜ・・」

 

10巻に続く

 

◇感想

アルゼンチン編は大きな結果こそ出せませんでしたが。ダミアンという今後ご縁がありそうなキャラと邂逅して終了しました

そして日本に帰りヤマキ自工編に突入します

ここまで末次、ダミアンとほぼほぼ逆恨みされてきた和也ですが、ここにきてたるんでるヤマキの選手にケンカを売りまくります

和也ってなにげにオラオラタイプですね(笑)

拓馬はなにやら思うところがあって動いているっぽいですが、まずは完全に敵に回った間とその取り巻き達をどうやって取り込んでいくかですね

とはいっても戦術がないのはサッカーだけでなく人間関係も同じなので、とにかくぶつかって行くのは変わらないでしょう(笑)

 

 

 

村枝賢一 俺たちのフィールド(8)

アルゼンチン中が注目するボカvsリーベルの大一番で突如回ってきた先発のチャンスにすべてを賭ける和也とタクローに勝機はあるのか!?

 

発行日 1994年2月15日

掲載誌 小学館 週刊少年サンデー

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◇登場人物(新規と変更)◇

 高杉和也(たかすぎ かずや)

強烈なキック力が武器のMF アルゼンチンに武者修行に行く

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磯野拓郎(いその たくろう)

有明水産の選手で和也と一緒のアルゼンチンにやってきた

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時任あきら(ときとう あきら)

カメラマン 和也をスカウトしてアルゼンチンに連れてくる

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ダミアン・ロペス

ボカ・セントラルからリーベル・パシフィックに移籍した大型ルーキー 日本人が嫌い

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●ミゲーレ

ボカ・セントラルのキャプテン

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リカルド・ゴードマン

リーベルの正GK アルゼンチン代表でもあり無失点記録を持つ

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その他の登場人物 

高杉貫一(たかすぎ  かんいち)

和也の父親  実業団のヤマキ自工所属 事故で逝去

森口愛子(もりぐち あいこ)

和也の同級生 少年サッカー時代のチームメイト

●騎場拓馬(きば たくま)

和也の同級生 同じ高校で全校制覇を成し遂げた良きライバル

和也の母

貫一、和也の良き理解者

 

◇INDEX&あらすじ◇

 

第66話 最高の名誉のために

 

和也は日本に帰る意向をあきらに伝えると、当然の如く猛反対される

理由は・・自分でもはっきりとわからなかった

しかし和也にはひとつ心残りがあった

もちろんダミアン・ロペスとの決着であった

 

ボカのキャプテン・ミゲーレはオーナーの反対を押し切って和也タクローリーベル戦のメンバーに押し込もうとしていた

彼は和也達の才能を高く評価しており、きっかけ次第で大化けすると感じていた

 

サッカーひとつで国中が揺れるアルゼンチン

和也は自分の国で同じように仲間と燃えてみたい衝動に駆られており、それが帰国の理由でもあった

 

第67話 2610分間 ゴールを許さぬ男

 

リーベルにはダミアン意外にもう一人厄介な男がいた

アルゼンチン代表のGKでありリーベルのキャプテン、リカルド・ゴードマンである

彼は現在2610分間無失点記録を更新中でもあった

 

そんな最強の攻守を備えたリーベルに対し、ボカに更なる悲劇が起きる

スタメン8人を乗せたチームバスがリーベルのサポーターに取り囲まれ立ち往生していたのだ

結局試合に間に合わず、代わって和也タクローたち控えメンバーが試合にでることになった

 

第68話 個人的な勝負

 

試合開始を前に和也ダミアンに勝負の提案をする

純粋なゴール数で勝負しよう・・・と

しかし、実力以前に和也は戦力でも劣勢であった

 

控えメンバーで構成されたボカの守備陣をダミアンは難なく蹴散らしボカのゴールへと迫って行く

その前に立ちはだかったのはミゲーレタクロー

いかなダミアンとはいえ二人のマークをかいくぐるのは容易ではなく、奪ったボールは一路和也の足元に届き逆襲の火ぶたが切られる

 

第69話 アルゼンチンを代表する両腕

 

威勢よくリーベルゴールに襲い掛かった和也だったがシュートは悉くリカルドに防がれてしまう

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痛めている膝の状態が悪いミゲーレは早期の決着をつけるべくタクローも攻撃に参加させるが一向にゴールを割れる気配がなく、それどころかリカルドはピンチを楽しんでいる節さえあった

リカルドのボールへの反応の速さに和也は攻め手を失いつつあった

 

第70話 先制点はどっちだ!?

 

和也が攻め手を失う裏で、ダミアンのゴールへの圧力は増すばかりであった

かろうじてボカゴールを守っていたミゲーレだったが、痛めていた左ひざの状態が悪くなり徐々に精彩を欠くようになっていた

それでも渾身の力を振り絞ってダミアンのシュートを防ぎ和也へパスを送るが、それを見越していたダミアンがボールを奪い去り再びボカゴールへシュートを放つとミゲーレは一歩も動くことが出来ず、ただボールを見送るのみであった

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ボカ・セントラル 0-1 リーベル・パシフィック

 

第71話 リカルドの思いやり

 

前半が終了するとミゲーレの左ひざは限界を超えてしまっていた

一人トイレで痛みに悶えるミゲーレリカルドが自身のお抱えドクターを擁し治療の手助けをしてくれた

 

一方で和也ミゲーレの献身に応える事が出来ない自分に不甲斐なさを感じていた

タクロー共々後半の巻き返しを誓うのであった

 

後半が始まってもダミアンに手を焼く和也ミゲーレが本来のFWの位置まで戻ってバックアップに回り反撃の狼煙を上げるのであった

 

第72話 ミゲーレ効果

 

復活したミゲーレは攻撃では和也タクローを率いてリーベルゴールに襲い掛かり、守っては他のチームメイトと協力してダミアンの攻撃を封じていた

その頼れる姿に触発され、和也もゴールへの意欲を再び燃やし始めていた

 

リーベルのゴール前で相手DFと競り合ったタクローはたまたま相手の肘が頭に当たったのを利用してPKの獲得に成功する

 

本来のキッカーはミゲーレだったが、膝の具合も考慮してキッカーに和也を指名してきた

 

第73話 フィールドが教えてくれる

 

一旦は助走に入った和也だったがあまりのプレッシャーにキックを中断する

どこに蹴っても止められるイメージしかない和也ミゲーレが一声かける

 

100%で挑みリカルドを越えるしかないというミゲーレはニッコリ笑って、

「カズヤ、俺を信じろ」

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それはかつて和也の父・貫一が口癖のように言っていた言葉であった

その言葉によって和也の迷いは断ち切られ、外野の音すら聞こえないくらい神経が集中していった

気持ちの全てを込めて蹴られたボールはリカルドの正面へと飛んでいき、彼の目の前で落ちワンバウンドしてリーベルのゴールへと飛び込んでいった

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第74話 いつまでも続くバトル

 

和也の必要以上に長い助走と強烈なキック力によってボールにドライブ回転がかかっていたためリカルドの目の前で急落下したことが功を奏した

 

ボカ・セントラル 1-1 リーベル・パシフィック

 

和也のゴールに触発されてダミアンも負けじとボカのDFを蹴散らしながら攻め込んでいくが、その前に立ちはだかったのはまたしても和也であった

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ダミアンの激しい腕のコンタクトにも食い下がり、出血を伴う接触プレーもものともしない和也は遂にひとつの殻を破ろうとしていた

二人の戦いはゲームを途切れさせることなくいつまでも続いていた

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第75話 死闘のゆくえ・・・

 

残り8分を切った所で遅れていたボカのレギュラーが間に合ったが既に試合に入るチャンスさえなくなっていた

 

両チームとも和也ダミアンに引っ張られ全員攻撃・全員守備を繰り返して互いのゴール前を行き来する状態であった

ボカゴール前から放たれたカウンターにいち早く反応したのは和也ダミアンだったが、先読みしていたリカルドに跳ね返されそうになると更に横からタクローが現れボールはリーベルゴールに向かっててんてんと跳ねていった

 

ゴールからは外れているがボールが生きている事に反応した和也はヘディングでゴールにボールを流し込もうとするが、回り込んだダミアンとボールを挟んでの押し合いとなってしまう

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意地と意地のぶつかり合いを制したのは和也であった

ボールは茫然とする二人の前でリーベルゴールへと転がり込んだ

 

ボカ・セントラル 2-1 リーベル・パシフィック

 

9巻に続く

 

◇感想

炎のようなダミアンの緩衝材として登場した柳のような男リカルド・ゴードマン。

ある意味ダミアンよりも厄介な存在として和也の前に立ちはだかります。高校生のままでは経験できない極限の精神状態での試合に世界トップクラスの選手たちとの戦いではもう折れるか伸びるかしか選択肢がありません

大抵の漫画の主人公はどんな試練にも堪えぬいていくドM体質ですが、和也は結構攻撃的な責めるドMです(笑)

ただまだ成熟していない和也のメンタルでは試練を乗り越えられない為、用意されたのが父の面影を持つミゲーレなのでしょうか

プロとしての高いメンタルと大人としての包容力を兼ね備えた存在が行き過ぎる和也の熱を上手く逃がしてくれそうです

シビアな環境ではあっても和也が育つ素地がしっかり用意されているアルゼンチン編です

 

 

村枝賢一 俺たちのフィールド(7)

和也の前に立ちはだかるアルゼンチンの新星ダミアン・ロペス!!その大きすぎる壁に和也はどう挑むのか!?武者修行編開幕!!

 

発行日 1993年11月15日

掲載誌 小学館 週刊少年サンデー

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◇登場人物(新規と変更)◇

 高杉和也(たかすぎ かずや)

強烈なキック力が武器のFW アルゼンチンに留学

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磯野拓郎(いその たくろう)

抜群のスピードと食欲を持つ 和也と共にアルゼンチンに留学

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●時任あきら(ときとう あきら)

カメラマン 和也をアルゼンチンのチームに勧誘する

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時任大輔(ときとう だいすけ)

あきらの兄 ボカ・セントラル四軍の監督

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屋敷隆(やしき たかし)

ボカ・セントラル四軍の選手 和也と同じあきらのスカウト組

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ダミアン・ロペス

アルゼンチン人 ボカ・セントラルの期待のルーキー

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エリサ・ロペス

ダミアンの妹

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ミゲーレ

ボカ・セントラルのキャプテン

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その他のキャラクター

高杉貫一(たかすぎ  かんいち)

和也の父親  実業団のヤマキ自工所属 事故で死亡

和也の母

貫一、和也の良き理解者

森口愛子(もりぐち あいこ)

和也の同級生で幼馴染

●騎場拓馬(きば たくま)

和也のチームメイト テクニシャンで中心選手

 

◇INDEX&あらすじ◇

第56話 国に帰んな 日本人(ハポネス)

 

ダミアンを視認した途端、和也は彼に向かってボールを蹴りつける

ボールはダミアンの真横を過ぎて看板を陥没させる勢いだった

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ダミアンの実家の自動車工場が日系の企業によって倒産に追い込まれしかも土地も奪い取られた事から彼は日本人を毛嫌いしていた

 

四軍の中には和也たちと同様にあきらにスカウトされてアルゼンチンにやってきた屋敷隆という選手がいたが、彼は既にモチベーションを失っていた

 

一軍との試合が始まるとダミアンの独壇場であった

屋敷は無気力にボールを失い、他の選手はダミアンにいいように蹂躙され最後はゴールを献上する有様であった

和也タクローはケガの影響もあり試合には出してもらえず苛立ちが募るばかりだった

 

第57話 ケーケンしてやるさ!!

 

四軍に怪我人が出ると和也タクローは勝手に試合に参加してしまう

タクローの俊敏性と和也のフィジカルであっさりと1点を返すが、相手は一軍でまだまだ本気を出していない状態であった

 

和也ダミアンに仕掛けていくが巧みな腕使いによって弾かれてしまう

ダミアンだけでなく他の一軍の選手も腕を使い和也を好きなようにさせない

和也が腕でのガードに戸惑っているうちにダミアンが審判のブラインド位置で手を使ってボールをゴールに押し込んでしまう

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第58話 腕でやるんだよ

 

ダミアンのハンドを巡ってひと悶着あったが結局ゴールを認められ一軍の一点リードでハーフタイムに入る

ハーフタイムにコーチの時任大輔がタクローを使って腕の使い方をレクチャーしてみせるが、それはこれまで無気力のアル中でしかなかった兄を見てきたあきらにとっては驚くほどの行動であった

 

タクローを完膚なきまでに抑えつけた大輔は両手を広げながら言う

「アルゼンチンのサッカーはな・・腕でやるんだよ

 トニカク食うためにのし上がろうとする貪欲さが、反則ギリギリまで腕を使わせるんだ」

それは飽食の国・日本で育った和也には衝撃的な内容であった

 

後半に入り屋敷がわざと倒れてピッチを退く中、和也ダミアンとのマッチアップに腕の使い方を覚え始めていた

「俺だってな!!俺だってプロでやってこうってんだぜ!!

 キサマを破ってそいつで食ってみせる!!」

 

第59話 折れた骨をくっつけて

 

和也ダミアンに腕を使って食い下がるが相変わらずボールは取れないままである

 

その姿をピッチの外から忸怩たる思いで見つめるのは自称「骨折」の屋敷であった

彼も半年前あきらに連れてこられた時は今の和也のように向上心に燃えていたが、力不足の四軍で戦ううちにその気持ちは費えてしまっていた

 

一軍チームが前線の人数を増やすと四軍は更に攻撃の術を失ってしまい、頼みの綱の和也タクローもダミアン一人に抑え込まれた挙句更に追加点を許してしまう

 

イラつく屋敷大輔が声を掛ける

「屋敷、折れた骨はそろそろくっついたんじゃないか?」

屋敷だけでなく大輔にも心境の変化が訪れ始めていた

 

そしてピッチに屋敷が復帰し反撃の狼煙を上げる

 

第60話 つないでいくしかねーだろが!!

 

状況を打破出来ない和也たちに屋敷はボールをつなぐよう指示を出す

そのまま屋敷を中心にゴール前まで迫ると最後は和也のヘディングで一点を返すが、これに気分を害したダミアンはわざと和也との接触プレーで足元に飛び込んで額を怪我して流血してしまう

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その結果、ダミアンを支持しているサポーター達が暴徒と化しピッチになだれこんできた

 

第61話 引き起こされた暴動

 

サポーターの乱入により試合は中断のまま終了し、和也はボロぞうきんのようにボコボコにされてしまう

 

捨てる神あれば拾う神ありで試合を途中から見ていたボカ・セントラルのオーナーが四軍の継続を約束したした上、プレーを認められた屋敷は四軍から初めて三軍に昇格することが決まった

 

そして良くも悪くも試合の中心にいた和也とタクローは一軍に招かれる事になり、代わりにその判断に異を唱えたダミアンがチームを去る事になった

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第62話 ダミアンの移籍

 

和也がアルゼンチンに来て2か月が経った

今はタクローと一緒に一軍の練習に参加し、チームメイトにも徐々に受け入れらつつあった

 

ダミアンの妹エリサダミアンがボカ・セントラルを辞めて以来サポーターから嫌がらせを受けていた

この日もボカの練習場を訪れているとサポーターに暴行を受け、それをキャプテンのミゲーレに見咎められ和也たちと一緒に家まで送る事になった

 

ダミアンの家は豪邸ではあったが荒れ放題であった

その理由はダミアンがライバル関係にあるリーベル・パシフィックに移籍したため近隣住民から攻撃を受けていたのであった

 

第63話 閉ざされた心

 

ダミアンの両親は自動車工場を経営していたが経営が行き詰まり日本の企業に会社と土地を奪われてしまう

それ以来ダミアンは日本人が大嫌いになったのであった

 

エリサがボカの家に行ったことを知ったダミアンが駆けつけると、和也達が暴徒からエリサを守って戦っている所であった

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乗っていたバイクを爆発させ暴徒を追い払ったダミアンに和也はサッカーで勝負を付けようと申し出ると、驚くことにダミアン和也の名前を覚えていた

 

エリサ和也がずっと暴徒から守ってくれたことをダミアンに話ケンカしてほしくないと懇願するが、まだダミアンの心は閉ざされたままであった

 

第64話 早く帰って来い

 

日本では愛子たちが和也の帰国を待ちわびる一方で、5月に開幕するJリーグも話題になっていた

残念ながら貫一が所属していたヤマキ自工は衰退の一途を辿り参加することは出来なかった

拓馬も卒業を控えサッカーチームの入団テストを受けて回っていたが、その中にはヤマキ自工の書類も入っていた

 

第65話 世紀の一戦に向けて

 

ボカ・セントラルは優勝に向けて連勝を続け、それを追うリーベル・パシフィックもダミアンの加入以降負けなしで追いかけていた

その2チームが遂に直接対決を迎えアルゼンチンはその話で持ちきりであった

 

しかし、和也タクローは何か月も試合に出られない状態であった

理由は単純にレベルと技術の不足であった

それとは別に何か燃え上がらないものを感じていた和也は、リーベルファンのストリートでケンカに巻き込まれてしまう

殺気だった多くのリーベルサポーターに追いかけられていた和也を助けたのは意外にもダミアン・ロペスであった

ダミアンは以前エリサを助けられた借りを返しただけだったが、リーベルのサポーターに心酔されているダミアンの存在感に和也は気おされていた

弱気な和也に吐き捨てるダミアン

「俺のプレイひとつでアルゼンチンがふるえ立つ

 そしてそれに応えるためにまた俺は得点する

 くりかえしくりかえしそのためだけにテンションは高まっていく

 ここは俺の国だぜ

 それが当たり前の事なのさ」

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その言葉は和也の胸に刺さった

「・・おれの国・・・か」

 

 8巻に続く

 

◇感想

習うより慣れろ

和也の経験則はいつも飛び込み営業から始まります

しかし相手はアルゼンチンの新星ダミアン・ロペス

そう簡単にはいかせてもらえません

技術不足でメンタルの強い和也と技術は十分な天狗のダミアン、お互いの足りない所を補い合うにはうってつけの組み合わせです

願わくばタクローの更なる成長になる相手もいればよかったかな・・と

その代わりに立ちはだかるのはアルゼンチン最強のGKリカルド・ゴードマン

なにをしても入らないGKって・・・GKか!?

というのはさておき能力は疑いようもない上に空気を読める男です

オトナのオトコですね

そんな和也はダミアンロックオンの割に未だ芽が出ない様子です

しかも日本に帰るって言い出す始末

駄々っ子はアルゼンチンでひと皮むけるのでしょうか!? 

 

 

村枝賢一 俺たちのフィールド(6)

高校サッカーの頂点に立った和也が次に選んだ戦場は南米・アルゼンチンだった!そこには日本では感じられないサッカー文化と強烈な個性があった

 

発行日 1993年9月15日

掲載誌 小学館 週刊少年サンデー

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◇登場人物(新規と変更)◇

 高杉和也(たかすぎ かずや)

本条高校サッカー部 強烈なキック力が武器のFW

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森口愛子(もりぐち あいこ)

和也の同級生で幼馴染

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●騎場拓馬(きば たくま)

和也のチームメイト テクニシャンで中心選手

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磯野拓郎(いその たくろう)

有明水産の選手 抜群のスピードと食欲を持つ

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●時任あきら(ときとう あきら)

カメラマン 和也をアルゼンチンのチームに勧誘する

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ダミアン・ロペス

アルゼンチン人 ボカ・セントラルの期待のルーキー

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その他のキャラクター

高杉貫一(たかすぎ  かんいち)

和也の父親  実業団のヤマキ自工所属

和也の母

貫一、和也の良き理解者

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◇INDEX&あらすじ◇

 

第47話 国立だって父さんだって

 

有明水産の最後の猛攻を振り切って本条高校は高校サッカー選手権の頂点に輝いた

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試合後、和也はサッカーが二番目の意味をタクローに説明してようやく誤解を解くことが出来た

かえるとびオーバーヘッドの話題で盛り上がる中、ジープの女性が改めて和也接触してくる

「高杉寛一を越えてみたい・・・とか

 そーいう事には興味持てないかな?

 高杉和也、あんた日本を出なよ

 あんたの中でサッカーを一番目にしたいと思うならね」

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第48話 アジアの片隅で

 

女カメラマン・時任あきらは早速和也の母親にもコンタクトしてきた

あきら和也の才能を開花させるため南米のアルゼンチンに連れて行こうとしていた

当の和也は話題を振られるごとに貫一を引き合いに出し想い出にふけるばかりであった

その顔をあきらは平手打ちし現実を叩きつける

「日本が、あんたの父親がワールドカップ出た事あるの?

 アジアの片隅のちっぽけな島国で終わっちゃった奴でしょ!!

 そいつをいつまでも一番目にしとくためにアンタも終わっちまってるとはね!!

 おマヌケな義理だわ!!」

あきら和也をたきつけたまま去って行った

 

第49話 愛子の力ずくだよ

 

和也は父親を愚弄された怒りよりもなにかが心にひっかかっていた

それは貫一を越える機会を初めて考えた瞬間であった

その息子の様子を見守るの様子がおかしい事に和也は気づいていたが、それも決断を鈍らせる要因のひとつであった

 

あきらの企てを阻止すべく愛子はサッカー部の面々に引き留めてくれるよう交渉するが、概ねの反応は和也の意志に任せると言うものであった

 

どうしても和也を止めたい愛子和也にサッカーで勝負することを申し出るのであった

 

第50話 愛子の猛特訓

 

愛子和也とPK対決をする為の練習としてサッカー部の面々を集めて猛特訓を始めたが、子供の頃の記憶を頼りに微かに持っていた自信は砕かれ残酷なくらい鍛錬した男とそうでない女との差を知らしめてくれた

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一方で和也にはあきらからW杯のビデオが送られてきた

その気にさせられまいと思いながらテープをセットした和也であったがまんまとアルゼンチンに行きたい気持ちは高められてしまう

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翌朝、和也がいつものトレーニングに出かけた後でが家の階段から足を滑らせてしまう

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第51話 和也の決心

 

が病院に運ばれたという連絡は和也の心を大きく揺さぶった

幸い大事には至らなかったが、アルゼンチンへの思いを鈍らせるには十分であった

その揺らぎを感じ取ったはそれでいいのかと和也を質す

そして和也は一つの大きな決断をするのであった

 

夕方、グラウンドに現れた和也愛子の守るゴールにあっさりとPKのボールを蹴り込むと自身の決意を愛子に伝えるのであった

「愛子よう 俺な、アルゼンチン行くわ」

 

第52話 待ってろ

 

和也が決意した後はトントン拍子で話は進んでいった

旅立ちの日、空港で見送りに来た拓馬と子供の頃に貫一とした約束を確認しあう

『日本のサッカーがプロ化されて”Jリーグ”になるの知ってるか!?

 おまえら、どうせめざすならプロだよな!

 そん時は俺たち三人組んで国立でプレイしようぜ!!』

 

約束を確認した拓馬和也に新しい約束を残して去る

「そうか・・・・・じゃあよ!

 Jリーグで待ってるぜ!」

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機上の人となった和也に驚きの再会が待っていた

あきらはもう一人アルゼンチンへの武者修行に勧誘していた

有明水産の磯野拓郎であった!

 

第53話 来たぜ!アルゼンチン

 

あきら和也タクローの三人は遂にアルゼンチンの大地を踏んだ

和也は荷物の中に貫一末次を助けた時のボロボロのボールを持ってきていたが、突然声を掛けてきた物売りの少女にボールを奪われてしまう

 

タクローと二人で少女を追いかけると和也は路地で沢山のゴロツキに囲まれてしまう

その中で中心人物とおぼしき青年が歩み出て和也の目の前で思い出のボールを切り刻みゴミのように投げ捨てた

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第54話 裂かれたボール

 

激高した和也ダミアンと呼ばれる青年に一発拳をお見舞いしたが、それ以降はサッカーボールを蹴りながらの攻撃に手も足も出ないままであった

ダミアンは和也をあざ笑うようになぶり、最終的にはタクロー共々集団で痛めつけられてしまう

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あきらは自身の兄の元を訪れ、和也タクローの事を話すが兄は一切の興味を持たず酒に溺れているだけであった

明日の試合で彼のチームが負ければ首を切られる事が既定路線ですっかり諦めムードであった

 

大事なボールをズタズタにされよってたかって暴行を受けた和也であったが、一番ショックだったのは一回もダミアンからボールが取れない事であった

 

第55話 日系人の溜まり場

 

翌日あきらにユニフォームを渡され訪れたのは立派なサッカースタジアムだった

和也たちが入団したのはボカ・セントラルの四軍だが、監督は酒浸りでチームメイトは冴えない日系人ばかりだった


そして監督から聞かされた衝撃の事実は、今日の試合で負けたら四軍は解散と言うことである

ボカ・セントラルは五軍まであるが四軍は実質日系人のみのチームで昇格も関係ない戦力外のチームなのであった

しかも相手はなんと一軍!和也はその中に見知った顔を見つける

昨日ボールを引き裂いたダミアンと言う男だった

チームメイトの八木雅明によると、ダミアン・ロペスは18歳で一軍入りした期待のルーキーで大の日本人嫌いだという

 

和也は心の中で決めていたことがあった

和也にとってのアルゼンチンに勝つまでは絶対に日本には帰らない

そして、和也のとってのアルゼンチンはダミアン・ロペスであると・・

  

7巻に続く

 

◇感想

微妙な戦力とポジションのまま全国優勝しました(笑)

続く戦場は海を飛び越えアルゼンチンです

このチョイスは結構珍しい

しかもマラドーナタイプじゃなくてゴリゴリのストライカーがライバルって

この漫画ゲームメーカーいらないんだな

基本スーパーストライカーとスーパーGKの闘いなんだな

そして乗っかってくる少し重めの人間ドラマ・・・

場所はかわれどやるこた同じ(笑) 

 

 

村枝賢一 俺たちのフィールド(5)

迎えた決勝戦!ある意味規格外の難敵・タクローを敵に回し攻めあぐねる本条高校。突破口は和也の攻撃参加にあり!?

 

発行日 1993年6月15日

掲載誌 小学館 週刊少年サンデー

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◇登場人物(新規と変更)◇

 高杉和也(たかすぎ かずや)

本条高校サッカー部 強烈なキック力が武器のDF(現在)

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森口愛子(もりぐち あいこ)

和也の同級生で幼馴染

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●騎場拓馬(きば たくま)

和也のチームメイト テクニシャンで中心選手

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磯野拓郎(いその たくろう)

有明水産の選手 抜群のスピードと食欲を持つ

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磯野水希(いその みずき)

拓郎の妹 有明水産のマネージャー

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その他のキャラクター

高杉貫一(たかすぎ  かんいち)

和也の父親  実業団のヤマキ自工所属

和也の母

貫一、和也の良き理解者

 

◇INDEX&あらすじ◇

 

第37話 ジープに乗った女カメラマン

 

勝戦当日

和也の家にタクローがいることで迎えに来た愛子とひと悶着あり出発が遅れてしまう

国立への道中でジープに乗った女性が送ってくれると申し出てきた

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運転は相当に荒っぽかったが無事試合までに間に合うことが出来た

 

今回はタクローもスタメンからの出場となり、両チームとも万全の体制でのスタートとなった

そのピッチ上ではあのジープの女性がカメラを小脇に抱え待ち構えていた

 

第38話 故意じゃないって

 

勝戦キックオフ

本条高校(東京) - 有明水産(熊本)

 

最初の仕掛けでタクローは俊足を活かし本条ゴールを陥れる

返す刀で和也のロングキックから拓馬のオーバーヘッドキックですぐさま同点とする

 

本条高校(東京) 1-1 有明水産(熊本)

 

今度はタクローがゴール前で和也と一対一になると、タクローは脱いだ靴を囮にして再びゴールを決めるがこれが故意かどうかで問題になる

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百戦錬磨の審判はタクローつぶらな瞳に負けてゴールを認めるがスタンドから見ていた水希はため息交じりにつぶやいた

「故意ばい・・・」

しかし逆にタクローの本気度も感じる行動でもあった

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本条高校(東京) 1-2 有明水産(熊本)

 

第39話 11人のディフェンダー

 

リードはしたもののタクローを阻む和也のポテンシャルに脅威を感じる有明水産陣営にタクローが出した指示は全員守備作戦であった

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攻撃のスペースがなく窮屈そうな拓馬を助けようと和也が上がって行くと有明水産はタクローの指示によって闇雲に大きくボールを蹴り出してきた

そのカウンターもどきが数回続いた時、和也の隙を縫って突然タクローがオーバーラップを仕掛けてきた

和也が抜かれればGKと一対一の状況になるピンチを迎えていた! 

 

第40話 必殺和也封じ

 

タクローは全力疾走の和也をあっさりと振り切りシュートを放つが、これはGK竹本のヤマカンセーブに阻まれてしまう

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しかしその走力の効果は絶大で和也はおいそれとオーバーラップできない状況に追いこまれていた

 

攻撃陣だけでは有明水産の分厚い壁を破る事が出来ず攻めあぐねている時、ルーズボール和也の前に転がってきた

このタイミングであれば大丈夫と上がろうとした和也の前でタクローがボールをかっさらいそのままゴールへと運んでしまう

最悪の展開のまま前半が終了した

 

本条高校(東京) 1-3 有明水産(熊本) 

 

第41話 先輩を信じろ

 

和也は不用意に飛び出した自分を責めるがそれを真っ向から否定したのは意外にも郷間であった

郷間は後半自分がタクローを抑えるから和也に遠慮なく上がれと指示を出す

 

実は郷間は前半終了間際のプレーで右足を痛めていたが自分ばかりを責める和也に業を煮やしタクローのマークを買って出たのであった

有言実行で郷間は後半開始からタクローを抑え込み和也の上がりを促すのであった

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第42話 走れよクソ足!!

 

ケガを押して奮闘する郷間をあざ笑うかのようにタクローは上がってきた和也を再びかわして本条ゴールに疾走する

郷間は自身の責任を全うするためケガした足をおしてタクローを追走する

それは最初で最後の全力を越えた疾走であった

なんと郷間タクローに追いつきスライディングでボールをかきだしピンチを凌ぐが、それと引き換えに右足は限界を超えてしまう

 

負傷退場の郷間に代わりがDFに入り、ついに和也がFWへと上がり反撃の狼煙を上げる

 

第43話 父さんのFW(ポジション)

 

郷間の退場を目の当たりにし和也の士気は極限まで上がっていた

FWに入った和也は敵を弾き飛ばし、飛び越え有明水産のゴールに迫る

和也の放った弾丸シュートはGKの手をはじきゴールに突き刺さった

 

本条高校(東京) 2-3 有明水産(熊本) 

 

失点と引き換えにタクローの頭の中の計算機は新しい作戦をひらめいていた

 

第44話 二番目ニーチャン撲滅作戦

 

タクローの新たなる作戦はゴール前にフィールドプレイヤーとGKの6人、拓馬にはフィールドプレイヤー4人、そして和也にはタクローマンマークをする極端な作戦にうってでてきた

サッカーが二番目の和也に負ける訳はないとタクローは自信を持っていたが、貫一が一番というだけで実際の所サッカーが一番の和也も負けるわけにはいかなかった

 

フィールドでは和也タクローのボールの奪い合いが繰り広げられていた

 

第45話 俺どまぜったい勝つけん

 

タクローは過労で入院しているマネージャーの律子に必勝を誓っていたが、和也との直接対決の繰り返しでかなり疲労していた

攻めあぐねている本条がコーナーキックを獲得すると、交代で入っていたがキッカーを買って出てきた

が蹴ったボールはゴール上空から軌道を変えそのまま有明水産のゴールへと吸い込まれて行った

 

本条高校(東京) 3-3 有明水産(熊本)  

 

第46話 ウイニングシュート

 

土壇場でゲームは振り出しに戻り、延長にはさせまいと両チームの総力戦となった

タクローはまたしても和也に張り付きマークするが体力の消耗が激しく思うように動けずにいた

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拓馬はそこをついて強引にゴール前にボールを送ると、ゴールを奪うために考えた和也が取った行動はかつて父親の貫一が得意としていたかえる飛びオーバーヘッドであった

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それを知る愛子拓馬たちが見守る中、ボールは4たび有明水産ゴールに飛び込んでいった

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本条高校(東京) 4-3 有明水産(熊本)

  

6巻に続く

 

◇感想

愛すべきキャラクター・タクローの登場です

身長、体重極小!フィジカル皆無!!敏捷性と勘ピューターの不思議プレイヤーです

とても高校生には見えない体形と思考ながら和也たちを予想外の行動でひっかきまわしていきます

基本的にこの漫画のサッカーは1on1です

そうでない場合全員攻撃・全員守備のガチャガチャバトルでポジションは一切関係ありません

気持ちの強いほうが勝つという気持ちのいいバトルです

タクローに好かれても付き合う事はできるのか・・・疑問

誰か一人くらい普通の高校生らしく彼女いたり、女性に免疫があるキャラクターも皆無ですね

みんな初心でかわいいです(笑) 

 

 

 

村枝賢一 俺たちのフィールド(4)

拓馬は松戸屋を通じて幼くして失くした母の記憶と葛藤する!その壁を乗り越えて新たな境地を開く事が出来るのか!?

 

発行日 1993年3月15日

掲載誌 小学館 週刊少年サンデー

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◇登場人物(新規と変更)◇

 高杉和也(たかすぎ かずや)

本条高校サッカー部 強烈なキック力が武器のDF(現在)

f:id:comikichi:20190719173359j:plain

森口愛子(もりぐち あいこ)

和也の同級生で幼馴染

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●騎場拓馬(きば たくま)

和也のチームメイト テクニシャンで中心選手

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松戸屋忍(まつどや しのぶ)

名工業のキャプテン 拓馬の母の再婚相手の息子

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磯野拓郎(いその たくろう)

有明水産の選手 抜群のスピードと食欲を持つ

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磯野水希(いその みずき)

拓郎の妹 有明水産のマネージャー

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その他のキャラクター

高杉貫一(たかすぎ  かんいち)

和也の父親  実業団のヤマキ自工所属

和也の母

貫一、和也の良き理解者

末次浩一郎(すえつぐ こういちろう)

高清水高校のGK 寛一が命をかけて救った少年

 

◇INDEX&あらすじ◇

 

第27話 オフクロへの電話

 

本条高校は順調に勝ち抜いて、準々決勝まで駒を進めていた

あとひとつ勝てば国立、そしてその相手は椎名工業の可能性が高かった

 

迎えた準々決勝で拓馬の様子は明らかに違っていた

拓馬のゴールで辛くも勝利を納めたが納得のいかない和也は不調の理由を拓馬に問いつけるが本人は頑として離さなかった

 

拓馬は意を決して次の準決勝で自分を外してほしいと監督に申し出た

その帰り道で偶然松戸屋忍が母親に電話している場面に遭遇してしまう

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その内容は準決勝に彼の義理の母、すなわち拓馬の母が観戦に訪れるというものであった

 

第28話 拓馬のクセ

 

拓馬の欠場表明も監督には受け入れてもらえず準決勝の当日を迎えた

試合前、和也末次から拓馬の様子がおかしい事を改めて指定されるが原因すらわかっていない和也は気合で応える事しかできないでいた

 

更に松戸屋は拓馬のある癖を見抜いていた

握り拳の時はドリブル突破、手がパーの時はパスというものであった

 

精神的な揺らぎが限界に近いままピッチに立った拓馬は、早速松戸屋の目論見通りの癖でボールを刈り取られてしますう

 

拓馬の精神状態は限界に近づきつつあった

 

第29話 追いつめられた拓馬

 

拓馬の動きが読まれているため簡単にボールを奪われて行く

パスが、ドリブルがすべて椎名工業のボールになってしまう

それでも本条は拓馬を中心に攻め続ける

その様子をずっと観察していた和也は拓馬のアクションの前に相手が反応していることに気付く

 

パスが通らずいらだつ拓馬松戸屋をドリブルで抜きにかかるがこれも奪われそのまま失点し前半を終了する

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第30話 百万回のパス

 

和也は試合中に気付いた事を仲間に報告するが結局打開策がわからないまま後半戦に入っていった

 

拓馬は小細工を弄して何とか突破を図ろうとするが、結局は手の癖が目印になって椎名工業にからめとられてしまう

 

残りは10分

拓馬の心も遂に折れかけるがそれを和也が叱咤する

「百万回カットされてもいーだろが!!

 俺あ百万と一回めにくるパス待ってやるからよ!!」

 

そのあがく息子の姿をスタンドから見つめる女性がいた

 

第31話 百万と一回目のパス

 

拓馬和也が攻め上がりボールを取られると戻ってボールを取り返しまた二人で攻め上がる

傍からは自暴自棄に見える攻撃の繰り返しだったが、二人の間には徐々にホットラインが出来上がりつつあった

 

拓馬が最後に選んだパスコースは人ではなく空間であった

和也が限界まで走ってギリギリ届くか届かないかの位置

和也へのパスコースだけを気にしていた椎名工業DFの間をすり抜けたボールはゴールと和也の間のスペースに真っすぐ飛んで行った

普通なら届かない距離であったがジャンプ一閃和也のシュートは椎名工業のゴールに突き刺さった

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第32話 松戸屋、テメーを抜くぜ!!

 

残り2分で試合は振り出しに戻った

拓馬はすでに松戸屋へのしがらみなど忘れてサッカーに没頭していた

 

逆に拓馬のクセばかりに気をとられていた松戸屋になす術はなく拓馬との一対一で抜かれゴールを許してしまう

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そして試合終了の笛が鳴った

 

第33話 もうひとつのマフラー

 

準決勝を勝ち上がり、控室に戻ると拓馬宛の荷物が目に入った

その中には手編みのマフラーが入っていた

和也は控室を飛び出し辺りを探しまわるが母親を見つける事は出来なかった

「へへ・・

 今度は手編みや・・」

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拓馬は今まで使っていたマフラーを松戸屋に託し新しいマフラーを首に巻いた

母親は拓馬にマフラーを送る資格があったのか自問していたが、古いマフラーをもらった今の息子と新しいマフラーを巻いた昔の息子を見て子供たちが自分で一歩踏み出したことを感じたのであった

 

第34話 磯野拓郎、そーんよか!!

 

準決勝第二試合は有明水産vs神敬高校

・・だったが、有明水産のレギュラー磯野拓郎はなぜか試合に出場せず逃げ回っていた

拓郎の妹からその事を聞いた本条のメンバーは試合会場を手分けして探し回るが一向に見つからない

その最中に和也は拓郎が試合に出れない補欠の為に姿をくらませていることを知り尚の事有明水産に勝ってほしいと思うのであった

 

試合終了5分前

ようやく拓郎を見つけた和也はそのまま彼をピッチに投げ入れた!

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第35話 ナイスパスそーんよか!!

 

試合終了間際に放たれた有明水産の苦し紛れのシュートにタクローが驚異的な脚力で追いつきボールと一緒にゴールに飛び込んでいった

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その1点が決勝点となり試合は有明水産が勝利し、決勝戦は本条高校vs有明水産の対戦となった

 

有明水産にはマネージャー兼マドンナの律子という女性部員がいたが、彼女は体が弱いため全国大会へは来れず代わりにタクローの妹・水希がマネージャーとして帯同していた

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そんなチームが一致団結しなければいけない時に全員の晩御飯のおかずを盗み食いしたタクローは宿舎から逃走して和也の家に上がり込んできた

 

第36話 サッカーは何番目?

 

和也の家に上がり込んだタクローは更にご飯をかきこんだ後、お風呂を沸かす手伝いをしようとしてガス爆発を起こしてしまう

 

お風呂が使えなくなった為銭湯に二人で繰り出して行った帰り道にタクローはマネージャーの為に負けられないしサッカーが一番好きだと宣言すると、和也はサッカーは二番目に好きだとこぼしてしまう

勿論一番は亡くなって貫一である・・

 

それを聞いたタクロー和也に負ける訳がないときっぱりと言い切った

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5巻に続く

 

◇感想

昼ドラです

どっからどーみても昼ドラです(笑)

自分の元を去った母の再婚相手の息子が今度はピッチで自分に立ちはだかる!

こんな展開熱血サッカー漫画ではお目にかかれません

そして未だサッカーはドカンと蹴ってガツンと攻めるキック&ラッシュオンリーです

やっぱり昼ドラです!!! 

 

 

 

村枝賢一 俺たちのフィールド(3)

再びサッカーに向き合った和也には多くの難関が待ち構えていた。過去と共に立ちはだかるGK末次の壁を打ち破ることは出来るのか!?

 

発行日 1993年1月15日

掲載誌 小学館 週刊少年サンデー

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◇登場人物(新規と変更)◇

 高杉和也(たかすぎ かずや)

本条高校1年生 父親の死後サッカーから離れていた

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森口愛子(もりぐち あいこ)

和也の同級生 和也と同じ高校で幼馴染

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●騎場拓馬(きば たくま)

本条高校サッカー部の中心選手 和也とは小学校からの付き合い

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末次浩一郎(すえつぐ こういちろう)

高清水高校のGK 貫一が命をかけて救った少年

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松戸屋忍(まつどや しのぶ)

名工業のキャプテン 拓馬の元母親の再婚相手の息子

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★その他のキャラクター

高杉貫一(たかすぎ  かんいち)

和也の父親  実業団のヤマキ自工所属だったが交通事故で死去

 和也の母

貫一、和也の良き理解者

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◇INDEX&あらすじ◇

 

第17話 フェンスを越えて

 

末次和也を引っ張り出す為に取った作戦は本条の選手を負傷交代させ交代枠を減らしていくことだった

交代は三人なので早く決断しないと和也は出場できなくなってしまう

交代枠ギリギリに入っていたはこのまま才能のない自分が出場するより、和也が出た方がチームのためになると監督に進言する

 

の意向を受けて監督は和也に出場を打診するが、同時に厳しい現実も叩きつけてきた

「まあ騎馬はぬいたとしても、残りの9人は君のことを快く思ってはおらん

 つまり精神的には高清水11人、本条9人、20人を敵にしてプレイすることになるかもしれんぞ」

 

和也は一度瞑目し、次に目を開けた時には腹が決まっており躊躇うことなく観客席のフェンスを飛び越えてフィールドに降り立った

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第18話 高杉貫一の名のもとに

 

和也のスパイクを借りて最後の交代枠でフィールドに入った

拓馬が、末次が待ち焦がれた瞬間であったがFWの郷間和也に交代選手のポジションであるDFに入る事を命じた

 

無理な注文の拓馬は異を唱えるが和也は二つ返事でゴール前に立った

まずは自分の頑張りでチームメイトの信頼を得る事が先であった

 

高清水の中心選手・真崎和也の実力を試すように仕掛けてくるが長年のブランクから体が全くついてこない

それでも和也はサッカーが出来る喜びを感じていた

真崎はそのままゴールへと突進しGK竹本と交錯する

こぼれたボールを高清水の選手が無人のゴールにシュートするが、回りこんだ和也がギリギリの所でクリアして決定機を回避した!

 

第19話 前半残り5分の攻防

 

拓馬和也がストッパーとして前半を無失点で乗り切って仲間の信頼を得る事を期待していた

 

高清水のコーナーキック真崎竹本と競り合って再びゴールラインを割る

その際足を痛めた竹本は、続くコーナーキックで十分な飛び出しが出来ずボールは真崎に届いてしまうが、彼をキーマンと見ていた和也が執拗にマークに入りゴールを許さない

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和也が自分にマークを絞った事を悟った真崎は自分でコーナーキックを蹴ると、味方の鋭いシュートは和也に阻まれるがこぼれ球を和也の逆方向へシュートすると間に合わないと感じた和也ゴールポストを蹴ってシュートコースへ無理矢理飛び込みギリギリではじき返した

 

またしてもゴールラインを割った所で前半終了の笛が鳴った

 

第20話 ヒ・シンシテキコーイ

 

ゴールポストを利用して跳んだ行為は非紳士的行為だと審判に周囲を受けると、和也は生前寛一もよく審判と非紳士的行為でもめていた事を思い出し思わず笑ってしまう

 

後半に入ると高清水はDFまで上がりゴール前ががら空きになってしまう

これは試合前から末次が考えていた和也と勝負を付けるための作戦であった

このチャンスに拓馬郷間が次々にシュートを放つが全て末次に止められてしまう

 

「おまえらじゃ役不足なんだよ!

 高杉を上げてこいや!!」

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第21話 高杉”リベロ”和也だ

 

末次は常人を越える反射神経で二人のシュートを悉く弾き返した

その様子を見て焦れる高清水のFWから和也はこの作戦の真意を聞かされ怒りを覚える

ボールを持った和也はそのまま上がり高清水ゴールへと向かうが中盤で止められると拓馬郷間がフォローに入り相手ゴールにボールを運ぶ

 

和也の弾丸シュートは飛びついた末次ごと高清水ゴールに吸い込まれていった

 

第22話 自分として チームとして

 

ゴールをきめられ愕然とする末次和也は歩み寄る

「スエツグ・・おまえがやってんのは、親父が教えたサッカーじゃないぜ!!」

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怒り狂う末次は守りを増やそうとする真崎の協力を頑なに拒む

その姿を見た和也末次の目を覚まさせるため更に高清水ゴールへと襲い掛かる

スタンドから見つめる愛子和也の気持ちが手に取るようにわかった

「そうよね・・これは和也の父さんへのこだわりをかけた試合だもんね

 もし末次の・・チームを無視した因縁だらけのプレーをみたら・・オジサンきっと悲しむ・・

 でもオジサンはもう・・何もいってあげられないから・・

 だから和也は悲しんで許すんじゃなくて・・

 怒って伝えようとしてるんだ・・」

 

和也にゴールを決められた末次は迷いが生じていた

その迷いのせいでシュートへの反応が遅れるとボールは末次の手をすり抜けゴールに向かう

失点を覚悟した末次の後ろで真崎がボールをヘディングでかき出す

真崎はまとまりつつ本条に高清水も負けないチームワークがあると主張する

「チィ・・一人ぼっちじゃ・・なかったんかよ・・」

末次はシステムを従来のものに戻し、チームとして逆襲を誓った

 

その姿を見た和也は自分の思いが伝わった事で笑顔を見せた

 

第23話 5年ぶりのただいま

 

本来の実力を発揮した高清水の攻めは苛烈を極めたが、その隙をついて本条も和也を中心に反撃を試みる

いつのまにか和也はチームメートに受け入れられていた

 

その和也を自宅で待つ母も落ち着かない気持ちでいた

いつも試合の後は玄関のドアを勢いよく開いて帰ってきた事を思い出していた

勝った時は笑って、負けた時は泣きながら

 

5年ぶりのただいまは満面の笑顔であった

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第24話 オフクロのマフラー

 

晦日和也はふとしたことから拓馬がいつも巻いているマフラーの話を聞く

それは蒸発した母親からもらった唯一のプレゼントであった

「別に手編みでもなんでもない!

 ウールとポリエステルでできたバーゲン品やろうけどな

 ただそれを俺が大事にするのは勝手や

 大人の事情は俺にゃカンケーないしな」

 

選手権開会式直前に拓馬に話しかけてきた青年がいた

彼は拓馬の大ファンだと言い近づいてきたが、拓馬は単純に男に寄り付かれるのを嫌がった

その彼をチームメートが「松戸屋」と呼んだ時拓馬の表情が凍った

「松戸屋忍・・・

 俺の記憶にマチガイなけりゃ・・

 オフクロの再婚先にいたガキの名前と・・同じ!!」

 

第25話 それぞれの選手センセイ

 

選手宣誓は椎名工業高校の松戸屋忍であったが、そこに割って入った九州弁の闖入者は宣誓でボケをかましたがあっさりつまみ出された

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続く松戸屋が普通の宣誓の後、血の繋がっていない母への愛情を宣誓したことで拓馬は彼が母の再婚先の子供であることを確信した

 

それぞれの思いを胸に大会は開幕した

 

第26話  全国大会1回戦開始

 

無名の本条高校は1回戦の対戦相手になめられていたが、蓋を開けてみると拓馬が相手を翻弄し和也が豪快に決める本条の新しいスタイルできっちりと勝ちをおさめる

 

続く去年の準優勝校・椎名工業の試合を選手宣誓でつまみ出された有明水産の磯野拓郎一緒に観戦するが、気性の荒いFW大塚を見事にコントロールする松戸屋のプレーぶりに改めてその強さを実感するのであった

 

その松戸屋を見る拓馬の様子がおかしいことに和也は気づいていた

 

4巻に続く

 

◇感想

どんな球でも捕るGKはDFを取り払ってもボールが止められます

少年誌のお約束です

もうポジションとかシステムとかカンケーない男前な展開です

リベロの説明もないし作品そのものがリベロ(笑)

そして戦いの場とややこしい人間模様は全国に進出!!