日々是漫画也

70年代生まれが出会った漫画たちのあらすじ紹介

村枝賢一 俺たちのフィールド(2)

同年代のテクニシャン・騎馬拓馬に触発され実力をいかんなく発揮する和也!しかし新しい出会いと入れ替わりに永遠の別れが和也を襲う!!

 

発行日 1992年10月15日

掲載誌 小学館 週刊少年サンデー

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◇登場人物(新規と変更)◇

 高杉和也(たかすぎ かずや)

小学5年生  サッカー少年団所属のサッカーと父親大好き少年

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高杉貫一(たかすぎ  かんいち)

和也の父親  実業団のヤマキ自工所属

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森口愛子(もりぐち あいこ)

和也の同級生 同じサッカークラブにも通っている

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●騎場拓馬(きば たくま)

和也と同い年の転校生 家庭の事情が悪いがサッカーはうまい

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和也の母

貫一、和也の良き理解者

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 末次浩一郎(すえつぐ こういちろう)

高清水高校のGK 寛一が命をかけて救った少年

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◇INDEX&あらすじ◇

 

第8話 ここからのふたり

 

拓馬がDFの3人を引きつけて、和也がゴールを決める

この展開で面白いように得点を重ねていくと、和也をマークするために守備を分散すると拓馬の思うつぼで、和也のキック力がマークを蹴散らし更に攻撃力が増していき終わってみれば後半だけで7得点のさくら町キッカーズが勝利をおさめた

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さくら町キッカーズ 7-5 江川小 

 

拓馬が加わったキッカーズの勝利を確信したは試合中に自宅に戻り拓馬との約束であった化粧をした顔を見せて勝利に華を添えた

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失恋に浸る拓馬和也が思い切って声をかける

「拓馬・・いっしょにサッカーやんないか?」

 

第9話 Jの誓い

 

和也拓馬貫一は揃って国立競技場を訪れた

国立競技場の迫力に圧倒されながらも和也は遠い将来3人でJリーグのユニフォームを着て一緒にプレーする姿を夢想していた

それは貫一も同じであった

 

翌日、練習場へ向かう途中で貫一は路上でサッカーをしている子供たちに危なさを説いている最中、そのうちの一人がボールを追いかけて道路へと飛び出していく

その子供に自動車が迫って来た時、貫一は迷わず道路へ飛び出して行く!

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第10話 一番目に好きな人

 

貫一が事故にあった知らせは練習場の和也たちにすぐ知らせられた

しかし、大きな怪我はなかったが打ちどころが悪く貫一は帰らぬ人となった

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大きなショックを受け入れられない和也は病院を飛び出し、昨日の思い出が残る国立競技場へと足を運んだ

貫一との会話を思い出しながら和也は亡き父へ想いを語りかける

「俺・・サッカーは二番目に好きで・・

 一番目に好きなのは、父さんなんだ。父さんなんだ。

 怒る?うれしいよね・・」

 

そして6年の歳月が流れる・・

 

第11話 新しい出発(スタート)

 

それぞれが思いを抱えたまま高校2年生になっていた

和也貫一の死後サッカーをやめたが毎日の走り込みやトレーニングを欠かした日はなかった

愛子はそんな和也にまたサッカーを始めてほしいと思っていた

 

そんな和也と入れ替わりで拓馬はサッカーに力を注ぎ続けていた

貫一和也と一緒にJリーガーになるという約束を果たす為に・・

拓馬の努力の甲斐あって本条高校は高校サッカー選手権地区予選の決勝まで駒を進めていたが、決勝の相手・高清水高にはスゴ腕のGKがいる為、拓馬和也の力を必要としていた

 

その気持ちに応えようとしない和也に、ある日高清水高の末次から電話がかかってきた

「あんたの死んだオヤジはさあ、俺の命の恩人なんだよね」

 

第12話 父さんの遺志

 

学校のグラウンドに呼び出された和也の前に現れた末次浩一郎はGKとは思えない小柄な男であった

しかし負けん気は強く身長の事を察した拓馬にいきなり殴りかかってきた

「おい、おまえ!!今、俺のことをチビと思ったろ!

 二度と思うな!!今度思ったら殺すからな」

 

末次貫一に助けられた事を機にサッカーを始めた

小さな体を鍛えに鍛え上げてようやく実力を付けてきた彼は、高杉貫一の息子であり体格にも恵まれている和也がサッカーをしない事に腹を立てていた

だからどちらが高杉貫一の遺志を継ぐにふさわしいか勝負を挑んできたのである

「俺からゴールを奪えるのは、高杉貫一だけだからな!!」

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貫一をそういうふうに使う事を愛子は嫌がったが、実際末続も、そして拓馬貫一の遺志を継ぐために努力を重ねてきていたのである

そして・・・和也も!

「そうだよな・・オヤジを・・高杉寛一をしょってるのは俺だけじゃないよな・・

 そして・・

 おまえだけでも、ないんだぜ!!」

 

第13話 渾身のボール

 

和也の目に闘志が宿り始めていた

 

末次は自分の命を助けてくれた高杉貫一に憧れてサッカーを始めたが、体格に恵まれなかった彼はいつも仲間外れにされパスがやってくることはなかった

だが彼は諦めなかった

GKになって仲間のシュートを悉くセーブしてみせたのである

「キーパーってのは、一人ぼっちでも闘えるポジションだからな」

 

末次は煮え切らない和也に息子がこれでは父親の実力もたかが知れていると挑発すると、遂に和也の怒りが爆発した

 

そのやりとりの間に雨が降り始めぬかるんだグラウンドで遂に和也がボールの前に立つ

怒りを力に変えて放たれた渾身のシュートは真っすぐ末次の待つゴールへと飛んで行った

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第14話 二番目に好きだったこと

 

遂に和也がボールを蹴った!!

そのボールの勢いは長らくのブランクを感じさせないものであった

しかし末次も雨に足を取られながらキャッチングするが、ボールの勢いが勝りそのままゴールへと飛びこんでいった

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どうしても負けを認めない末次に、拓馬は今度の決勝戦和也を出場させる約束をしてようやく事態は収束した

 

帰り道に和也はこれまでの思いを愛子に告白する

「俺さ・・ガキの頃に決めたことがあるんだ・・

 俺が一番目に好きなのはオヤジ・・そして二番目がサッカーだってな・・

 だから俺はオヤジが一番という証にサッカーをやらずにきたんだ・・

 だけどよ・・

 だけど今日、確認しちまった・・

 やっぱ俺、サッカーをやりたくてしようがない・・らしい・・

 

 くそっ・・俺は・・俺はどうしたらいい・・」

 

和也の中でサッカーへの思いははちきれんばかりに大きくなってきていた

 

第15話 ナットウ巻きの思い

 

和也は大きくなるサッカーへの思いをには言い出せずにいた

自分だけがまたサッカーを始めてしまっていいのか悩んでいた

 

拓馬さくら町キッカーズ時代からの仲間である柿本竹本に頼み込んで和也を決勝戦のメンバーに勝手に登録していた

 

試合当日の朝

何も話さない和也はナットウ巻きを作ってくれた

昔、試合の日にお弁当に入れていた高杉家鉄板のメニューであった

和也はそれだけでが自分の思いを察してくれていることを感じ黙々とナットウ巻きを口に運んだ

 

第16話 スンマセンした

 

和也は事前に拓馬から渡されていたユニフォームを着て本条高校の控室に行くと、拓馬が勝手に和也を登録したことが問題となっていた

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いくら拓馬中心のチームとはいえ、全体の総意を得られなければ和也の出場は叶わない

そして和也自身もようやくサッカー部の努力の上に勝ち取った決勝戦に横から飛び入りする愚に気付いたのであった

 

和也は控室に入り部員たちに頭を下げる

「スンマセンした」

 

試合直前に和也がいない事に異議を唱える末次、やるせない思いでいる拓馬、そして和也はその様子を観客席から自分への苛立ちと共に眺めるしかなかった

 

3巻に続く

 

◇感想

連載開始当初からこれは通過儀礼だと思ってました

サンデーの親子鷹物語はオヤジが死んでスタートするんだろうと。やはりその通りになってしまいました

そしてサッカー大好き少年は面倒くさい煮え切らないサッカーやりたいけどやらない青年にトーンダウンしちゃいました(笑)

思い切ってここからラグビー漫画に出もなれば面白かったかもしれません

やらない和也を誘う拓馬にさせたい愛子、あーーー面倒くさい!!

しかしその事態を更に引っ掻き回す天使(?)が登場!!

そう!末次浩一郎です!!

小柄なベビーフェイスとは裏腹にどす黒いまでの高杉和也への対抗心はヘドロと化した高校サッカー編に活力を与えてくれました

さあ、和也よ!部員にハブられたから一思いに高清水高側で出場せよ!!(ムリ)